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2018.08.07

中学生向け 受験情報

入試改革で、公立高校入試はどう変わる?

ここが気になる!高校入試の新傾向

現在、大学入試改革が大きな話題となっていますが、高校入試でも「思考力・判断力・表現力」が求められる新傾向の問題が多くなってきています。大きな教育改革の影響が公立高校の入試問題に及んでいることが分かります。では、英語について詳しく見てみましょう。

 

●4技能を評価する方法に変化!

4技能(読む・聞く・書く・話す)を重視した新教科書に変わろうとしている中、入試問題も4技能を評価する方向に変化しつつあります。
例えば、福井県では2018年度入試において、英検の取得級に応じた加点措置が導入されました。これは高校入試では初の試みとなりました。

また、東京都では、現時点では難しいと考えられている4技能のうちの「話す」能力の評価においていち早く動きを見せており、東京都教育委員会の2017年12月の報告では、「話すこと」の検査実施を行い、それを都立入試に活用していく方針を示しています。活用方法や配点なども含め、施行に向けて検討が行われています。

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●自分の考えを書かせる問題が増加!

「自分の考え」を書かせる問題が増加傾向にあります。埼玉県入試問題を一例にとると、
「次のAI(人工知能)についての英文を読んで、あなたの考えを【条件】と【記入上の注意】に従って40語以上50語程度の英語で書きなさい」というように、時事的な内容を絡めて自分の考えを書くといった英作文の出題例もあります。

これまでの同県の英作文は、同じように「考え」を書かせる問題でも、「あなたの好きな季節」や「読書をすべきかどうか」といった比較的単純なテーマでした。「AIについて」「英文を読んで」という点で出題内容が従来と大きく変化していると言えます。

 

●長文読解のテーマも変化!

長文の語数増加に加え、扱うテーマも変化しています。従来多かった「学校生活」、「家族」、「交換留学」、「旅行先の出来事」などの身近なテーマ以外に、時事的な内容や科学・産業、自然・環境、文化を題材とした長文読解問題、対話文の扱いが増加傾向にあります。

例)佐賀県「高齢者の運転免許返納問題」、沖縄県「藤井聡太棋士」、和歌山県「ロボットと産業」、大阪府「天王星について」など。

 

●リスニング問題の難易度がアップ!

リスニング問題のウエイト(配点比率)がアップしていることや難化が見られます。4技能のうち、「話す」「聞く」を重要視していることから、この変化はさらに加速していくと考えられます。

難しくなる高校入試、どう備える?

次期学習指導要領では、中学校英語は単語などの習得量の増加だけではなく、質の面でもレベルが上がることが想定されており、それに伴って今後入試問題の難化が進むと考えられます。そうした中で、4技能の土台となる「語彙力」「文法力」固めをきちんと行うことはもちろん、配点が高く特に差がつきやすい「読解問題」「英作文」対策は不可欠です。

日頃からニュースにアンテナを張り自分の考えを持っておくこと、他県の入試の傾向なども押さえたうえで最新の英文に触れる練習を多く持つことが効果的な入試対策に結びつくと言えるでしょう。

 

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