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2020.09.08
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【勉強の悩み】ミスの記録 と 正しいテストの見直し方法
自分のミスの傾向がわかる‟ミスストックノート”
ケアレスミスを減らすためには、大きくわけて3つのステップがあります。
STEP1 自分のミスの傾向を知る
STEP2 アンテナをたてて危険を察知する
STEP3 テスト本番での見直し
やりがちなミスというのは、人によって異なります。数学で言えば、約分を忘れがちな人、移項したときに符号をまちがえがちな人など、その傾向は様々です。
そのため、自分にはどんなミスが多いのか、その傾向を知ることが何よりも重要になってきます。
その上で、危険を察知するためのアンテナをたてましょう。
約分を忘れがちな人であれば、分数が出てきた瞬間にアンテナが働き、「約分を忘れるな!」と自分自身に危険信号が送られるようにしておく。
これら2点が、ケアレスミスを防ぐための最も重要なステップです。
そこで、自分のミスの傾向を知るために‟ミスストックノート”を作ってみましょう。
簡単に言ってしまうと、普段の勉強やテストで起きたミスを、日記のようにしてまとめたものが‟ミスストックノート”です。
決して毎日書いてもらいたいわけではありません。
思い出したときだけで構わないので、次のように書き溜めてみてください。
8月29日(土)
・「あてはまらないもの」なのに「あてはまるもの」を選んでしまった→文末チェック!
・名詞にaをつけ忘れた→アンテナが弱い…
8月30日(日)
・2×9=16 → 2度とやらない!
このようにミスした内容と反省点を書いていきましょう。1行程度の短い文でOKです。
時間がかかっても良いので、1~2冊作ってみてください。それを読み返せば、あなたのミスの傾向がはっきりとわかります。
このノートは、入試本番や大事なテストの前夜に読み返すのが非常に効果的です。
それだけで、自分がミスしやすい危険ゾーンに反応するアンテナを、しっかりたてることができます。
ケアレスミスを防止するための最強のミスストックノート、ぜひ活用してみてください。
見直しでミスを発見するための3つのポイント
繰り返しになりますが、ケアレスミスを減らすために最も重要なのは、①自分のミスの傾向をつかみ、②危険ゾーンに対してアンテナを張る、という2点です。
これによって、なるべくミスがないように一発で正解を出す。これが大前提となります。
その上で、どうしても防げなかったミスを発見するために、見直しを行いましょう。
見直しでミスを見つけるというのは、なかなか難しい作業です。
それには3つほど理由が挙げられます。
理由①「あっている」と思って眺めているから
みなさんは基本的に、一旦解けた問題は「あっている」と考えています。そのため見直しの作業を、自分の答えをただボーッと眺めているだけで済ませてしまいがちです。特に小学生には多いですね。
自分が書いたものをただ目で追っているだけでは、まちがいを見つけることなどできません。
理由②見直しというより単なる黙読
自分の書いた答案を、ひたすら読んでいるパターンです。
黙読は、見直しとは違います。①と同じく、それだけではミスを見つけられるはずがありません。
理由③4倍速で一通りチェック
例えば50分与えられたテストが、40分で解き終わったとしましょう。当然、残りの10分を使って見直しますよね。そういった場合、もともとの解答スピードよりも4倍の速さで、すべての問題をくまなく見直そうとする人がいます。
これは、ケアレスミスの主な原因のひとつである‟スピード違反”にあたります。自分の処理能力を超えた速さで問題を見直しても、まちがいを見つけられることはほぼないでしょう。
それでは、どうすれば見直しによってミスを見つけることができるようになるのでしょうか。
改善策(1) 3つミスがあると思って探す
眺めたり黙読したりするだけでは、ミスを見つけることができません。
そうではなく、「ミスは必ずあるんだ」という意識を持って、まちがいを探しにいきましょう。
「3つはミスがあるぞ」と思っておくくらいがちょうどいいのです。
実際、完璧な答案を作ることのできる人は少なく、たいていのテストにはミスがあるわけです。それを前提に、自分の答案を客観的に見直さなくてはいけません。
客観的に見直すというのは、自分のではなく他人の答案を見ているいつもりで、思い込みを捨ててまちがいを探し出すということ。
このような意識を持つようにしましょう。
改善策(2) 見直しではなくゼロから考え直す
時間が余っているなら、ただ見直すのではなく、問題をもう1度解き直してみましょう。
効果的なやり方は、1回目とは違ったアプローチで解いてみることです。
なお、方程式の問題であれば、必ず解を代入してみましょう。そうすれば、正しい答えかどうか一発でわかります。
数学のテストで見直す時間があれば、まずは方程式に解を代入するところからはじめてみてください。
改善策(3) 見直す問題をしぼりこむ
先ほど説明したように、50分のテストで10分余ったとき、すべての問題を4倍速で見直すなんてことは不可能です。では、どうすればよいか。
見直すべき問題をしぼりこみましょう。
配点の高そうな問題だけを見直す、各大問の1つ目の問題だけ見直す──こういった風に、問題を限定してみるのです。
あるいは、自分がミスしやすい傾向の問題にしぼりこむのも良いですね。
以上が、見直しの精度を高めるための改善策です。
今回の講座を参考に、できる限りケアレスミスをゼロに近づけられるよう取り組んでみてください。
▼前回の記事はこちら
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