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2020.09.02
小学生向け
【算数】つるかめ算:誰でもできるわかりやすい解き方[基本編]
解き方① 全部つる作戦(小4・5向け)
今回はみなさんといっしょに、特殊算のひとつ「つるかめ算」を勉強していきたいと思います。
小学生の保護者の方にとっても、お子さんに算数を教える上でとても役立つ内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
※通常、鳥を数える単位は「羽」ですが、ここでは便宜上「匹」とします。
このような問題を「つるかめ算」と呼んでいます。
動物に限らず、50円切手と80円切手など商品とその値段が問題になっていることもあります。
この「つるかめ算」がスムーズに解けるようになるためには、かなりの練習が必要です。
はじめのころは、図を使ったり、ていねいに順を追って考えたりすることで、答え方のパターンを身につけていきましょう。
1つ目の解き方は、名づけて「全部つる作戦」。
小学生4年生・5年生のみなさんにオススメです(もちろん小学6年生でも有効な解き方)。
この方法では、まず「すべてをつるだと考える」ところからスタートします。
つるの足は2本。それが100匹いるということです。
もちろん、問題文には「足の数の合計が274本」とあるので、これは答えになりません。
ここから、100匹のうち、かめがどれくらい混ざっているのか、考えていきます。
正しい足の数になるには、あと何本足りないのか、下の計算で求めましょう。
すべてつるの状態では、あと74本足がたりない。
では、どうすればいいか?
つるをかめに変えていけばいいのです。
1匹のつるを、かめ1匹に変身させたとしましょう。
すると、2本足から4本足になったので、足の合計が2本増えたことになります。
このように、つるをかめに変えていけば、やがて足の数を74本増やすことができますよね。
つまり、74本増やすには、かめが何匹必要なのか求めればいいわけです。
つる1匹をかめ1匹に変えることで足が2本増えるので、74を2で割れば、必要なかめの数が出せます。
残ったつるの数は、全体からかめの数を引けばよいので、100 - 37 = 63となります。
答えは、[つる63匹、かめ37匹]です。
解き方② 面積図を使う(小6向け)
2つ目の方法は、「面積図」という必殺の武器を使って解いていきます。
「全部つる作戦」よりもむずかしい、小学6年生向けの解き方です。
まずは図の書き方をおぼえましょう。
つるを〇匹、かめを△匹としておき、合わせて100になる、というのを1本の線で表します(図中の黒い線)。
この線の上に、それぞれの足の数を、長方形のたての長さで表してみましょう。
そうすると、たての長さ2の長方形(赤い四角)と、たての長さ4の長方形(青い四角)ができます。
長方形のたての長さとよこの長さをかけると、面積を求められますよね。
たての長さは、つる1匹 または かめ1匹の足の数。
よこの長さは、つるとかめ それぞれの数。
つまり、赤い長方形の面積は[つるの足の数の合計]、青い長方形の面積は[かめの足の数の合計]と同じ数字になるということです。
このように、面積図を使うことで、つるかめ算は図形の問題におきかえることができます。
まずは、オレンジ色でかこった長方形(A)に注目しましょう。
この部分は、たてとよこの長さがわかっているので、面積を出すことができます。
つづいて、緑色でかこった右上の長方形(B)をみてください。
ここの面積は、図形全体の面積から(A)の面積を引くことで求められますね。
Bのよこの長さは△、つまりかめの数です。
たての長さは、4からAのたての長さ2を引いて、2だとわかります。
Bの面積は、さきほど計算したとおり74。
よって、△(かめの数)は次の計算で求めることができます。
2 × △ = 74 △=37
つるの数は、100 – 37 = 63匹です。
今回の「つるとかめ」のように、問題となる動物や商品が2種類の場合は、はじめに教えた「全部つる作戦」で解くことができます。
ところが、問題が難しくなると、動物や商品の種類が3つに増えたりします。
そういった場合は「全部つる作戦」ではうまく解くことができず、面積図を使った解き方を知らないといけません。