- SHUEI 勉強ラボ TOP
- 高校生向け
- 学校推薦型選抜で合格するために、まずやるべきこと
2021.07.14
高校生向け
学校推薦型選抜で合格するために、まずやるべきこと

書類審査や面接を突破するために欠かせないもの
これから学校推薦型選抜で、合格を目指そうとしている方にお聞きします。
あなたは次の3つの質問に対して、どのように答えますか?
① なぜ、その大学に行きたいのか?
② その大学で何を学びたいのか?
③ 将来、どんな人間になりたいのか?
例えば、面接で②の質問に「数学を勉強したいので」と答えたとしたら、面接官は「数学を学びたいのであれば他の大学でも可能ですが、なぜこの大学を志望したのでしょうか?」と聞いてくるはずです。
みなさんを審査する人たちは、これまで何千、何万という志望理由書に目を通し、膨大な数の受験生と面接をしてきた選考のスペシャリスト。そんなプロの目を、浅はかな考えや上辺だけ取りつくろった言葉でごまかすことはできません。
選考者に評価してもらうためには、①②③の問いに対して深いレベルまで考え、それを自分の言葉でしっかりと伝えられるようにならなければいけないのです。
ここでひとつ、実例を紹介しましょう。
以前、秀英予備校に通っていたとある生徒の話です。彼は日本の自動車産業に対する国際的な注目度が下がっていることを憂いており、将来車のエンジンを開発する仕事に携わって貢献したいという夢がありました。
そして自分で調べたところ、次世代型エンジンの分野ではトライボロジーという科学技術が重要であることがわかり、その最先端の研究を行っている教授の研究室に入りたいと考え、志望大学を決定。見事、推薦入試で合格を勝ち取ったのです。
この生徒の場合、将来やりたいことについてのビジョンが明確で、そのために大学で何を学びたいか具体的な考えがあり、それを踏まえて大学を決定しました。
こういったプロセスで大学を選んだ人は、自分の言葉で志望理由を明確に説明できるので、説得力があり、試験官へのアピール力も高いと言えます。
つまり、将来を見据えてしっかりとリサーチしたり情報を集めたりして、論理的に志望大学を導き出すことが、合格のために欠かせない作業だということです。
受験する大学を決めるための5つのステップ
志望する大学を決定するまでには、以下5つのステップを踏むようにしましょう。既に受験したい大学がある方も、志望理由書や面接の準備をする上で必要な作業が含まれているので、ぜひ実践してみてください。
① 夢の言語化
② 大学(学部学科)のピックアップ
③ 評定平均値からの絞り込み
④ 過去3~5年の倍率をチェック
⑤ 試験科目・内容のチェック
① 夢の言語化
自分は将来、何になりたいのか、何を成し遂げたいのか。まずは、この点をはっきりとさせましょう。何のために大学へ行くのかといえば、その夢を実現するためだからです。①が定まっていなければ、次のステップ②には進めません。
② 大学(学部学科)のピックアップ
将来に向けて勉強すべきことがはっきりしたら、それを学ぶことができる大学を全国からピックアップします。
既に行きたい大学が決まっていたとしても、他の候補がないか必ず探すようにしてください。
なぜなら、同じようなことを学べる他大と比較して、なぜ自分はその大学に行きたいのか、はっきり説明できなければいけないからです。
③ 評定平均値からの絞り込み
自分の成績によって出願できる大学が変わってきます。自身の評定平均値に応じて、大学を絞り込みましょう。
④ 過去3~5年の倍率をチェック
受験したい大学(学部学科)の、過去3~5年の入試における倍率を調べましょう。倍率は年毎に変動するので、昨年の数字だけを見て判断するのは危険です。必ず数年分見るようにしてください。
⑤ 試験科目・内容のチェック
最後に試験科目や内容が問題ないか確認して、志望校を決定します。
こうして志望校を決めたら、試験に向けて具体的な対策をしていきます。それにあたり、皆さんには「自分と向き合う覚悟」を持ってもらいたいです。
志望理由書や小論文を添削してもらうと、用紙が真っ赤になって返ってくることもあるでしょう。面接の練習で、厳しい指摘を受けることもあるでしょう。
そうやって、自分自身に真っ向から向き合い、将来やりたいことや大学で学びたいことといった曖昧なものを具体化していきます。
自分と対話を重ねるという作業には苦しい面もありますが、そこから逃げない覚悟を持ってほしいのです。そうすれば、面接本番で緊張している状態でも、自然と自分の中から湧いてきた言葉で答えが返せるようになります。
そのための訓練が、学校推薦型選抜を突破するには欠かせないのです。
SHUEI勉強LABOについての
ご質問やご相談はこちらからお気軽に!