SHUEI 英語ラボ

勉強の悩み・疑問をスッキリ解消!
小中高生のための勉強サポートサイト

2022.06.30

中学生向け 高校生向け

【歴史】語呂合わせや替え歌で、年号や名前を楽しく暗記!

語呂合わせだけじゃない、いろいろな覚え方

歴史のテストでいつも正答率が低いのが、できごとを年代順に並べ替える問題です。
一つひとつのできごとについては、登場人物も理由も結果も知っているのに、並べ替えになるとできないという声はよく聞きます。

 

そういう方は、教科書に載っている年表をそのまま覚えれば、点数は取れますよ!……といっても、ただ年表を見ているだけで、そのまま暗記できる人はほとんどいません。
そこで、何とか頭に入れる手段として、今回は「年代・できごと暗記法」を紹介します。
まとめノートを作るよりも、あるいは語句を何回も書いて覚えたり、ぶつぶつ何度も唱えたりするよりも、簡単で印象に残る勉強法です。

 

 

暗記法1 語呂合わせで年号を覚える


語呂合わせのパターンは以下の3つに分類できます。

 

①一度は耳にしたことがある有名なもの

 

誰でも知っている、お馴染みの語呂合わせです。

 

◆710年 平城京に都を移す
⇒なんと(710なんと)立派な平城京!

 

◆794年 平安京に都を移す
⇒鳴くよ(794なくよ)ウグイス平安京

 

◆1192年 源頼朝が征夷大将軍となる
⇒いい国(1192いいくに)つくった源頼朝

 

②語呂に意味があるもの

 

語呂がそのままできごとの意味を成す、何とも言えない美しいもの。理想的なパターンです。

 

◆894年 遣唐使の停止
⇒白紙(894はくし)に戻そう遣唐使

 

◆1392年 南北朝の統一
⇒いざ国(1392いざくに)が一つになるぞ

 

◆1549年 キリスト教の日本伝来
⇒以後よく(1549いごよく)広まるキリスト教 

 

◆1789年 フランス革命勃発
⇒非難爆(1789ひなんばく)発フランス革命

 

◆1874年 民撰議院設立の建白書提出
⇒いやな世(1874いやなよ)直せと民権運動

 

③できごとと関係なく意味不明だけれど、おもしろくて覚えてしまうもの
 

衝撃的で、一度聞いたら忘れられないもの。できごとの内容と直結しないのが難点です。

 

◆593年 聖徳太子が摂政となる
⇒聖徳太子はコックさん(593こっくさん

 

◆1086年 白河上皇が院政を始める
⇒入れ歯6(1086いればろっ)本白河上皇

 

◆1582年 本能寺の変
⇒いちごパンツ(1582いちごぱんつ)で信長死亡

 

 

暗記法2 自分で語呂合わせをつくる


いい語呂を探してもなかったり、あまりピンとこなかったりしたときには、自分で作ってしまうのもいいでしょう。
例えば、かつて私が作ったものはこんな感じです(世界のどこかに類似品があるかもしれません)。

 

◆1333年 鎌倉幕府の滅亡
⇒いーさ散々(1333いーささんざん)鎌倉滅ぶ

 

◆1716年 享保の改革が始まる
⇒いーなヒーロー1716いーなひーろー)吉宗の改革
※ヒーロー=暴れん坊将軍

 

◆1837年 大塩平八郎の乱
⇒いや(18いや)だみんな(37みんな)困ってる 

 

自分で語呂を考えて生み出すには、できごとの内容を調べて理解しなければなりません。そのため、いろいろ考えているうちに、年号も内容も覚えられるという、とても良い点があります。
自分がこれだ!と思ったものは、愛着がわき、忘れがたいものです。

 

 

暗記法3 替え歌をつくる


ここまでは年号の語呂合わせを紹介しましたが、国の名前や人名なども紛らわしく、覚えにくいですよね。
そんなときは、記憶したい内容をメロディーに乗せ、歌って覚えてみましょう。
いきなり自分で替え歌を作る必要はなく、まずはインターネットで調べてみて、これだ!というものから試してみてください。

 

ここで、高校時代に世界史で役立った替え歌を1つ紹介します。
中国の王朝の変遷を『アルプス一万尺』のメロディーで歌ってみましょう。

 

いん しゅう 東周とうしゅう
ア ル プ ス

 

春秋しゅんじゅう 戦国せんごく
いちまん じゃく

 

しん 前漢ぜんかん しん 後漢ごかん
こ やり の 上で

 

 しょく  西晋せいしん 東晋とうしん
ア ルペ ン おど りを

 

そう せい りょう ちん  ずい
さ あ おど りま しょ

 

(さらに続く)

 

これも一度覚えてしまえば、もう忘れません。
こうしてインプットした中国の王朝の変遷を軸に、それぞれの時代に何があったのかを覚えていけば、整理ができます。

 

暗記法4 セットにして覚える


複数のできごとや人物名を、年代順など意味のある並びでセットにして覚える方法も効果的です。
その例をいくつかご紹介します。

 

①先輩から聞いて衝撃を受けた、江戸時代の財政改革の覚え方

 

井白石の政治 → 保の改革 → 田沼の政治 → 政の改革 → 保の改革
あら! 今日田沼(くん)が食べちゃった。

 

これは、次のようにその場面を具体的に思い浮かべながら覚えると、より効果的です。
──昼間に田沼くんが家に遊びに来ました。彼が帰った後に冷蔵庫の中を見たら、食べようと思っていた寒天が消えていた! さては、田沼くんが……──

 

②高校生の時につくった、第二次世界大戦中の対日戦後処理の連合国首脳会談の順番

 

カイロ会談 → テヘラン会談 → ヤルタ会談 → ポツダム会談
カイロ手へやったぽっかぽか

 

③鎌倉幕府の執権3名の覚え方

 

北条時、北条時、北条時宗 の3人の名前から、1、2文字抜き出して「よしやす時宗ときむね!」と10回声に出します。
これを覚えたら、それぞれに関連するできごとをまとめます。

 

◆北条義時
⇒義時の時、よしときゃいいのに、承久の乱(を後鳥羽上皇が起こす)

 

◆北条泰時
⇒世の中安泰、ここらで武家法つくるかな(=御成敗式目の制定)

 

◆北条時宗
⇒時宗のときに元軍が攻めてきて、胸がドキドキ→胸ドキ→時宗

 

このように、まず関連するできごとや事柄を並べ、先頭の文字だけなど、使えるところだけをつなげて言葉を作っていきます。それが意味を成していていようがいまいが、自分で作ればより印象深くなります。メインの事柄を覚えたら、そのできごとの内容を整理し、覚えていきます。

 

これらの暗記法は、きっと勉強が楽しくなるきっかけとなるはず。
皆さんもいずれかの暗記法を試して、楽しく歴史を暗記してみませんか? 一人で作って終わってしまうよりも、友達に披露して、感想を聞いたりするとより効果的。もしかしたら、友達の方がいいネタを持っているかもしれません。そのネタの方が良ければ、謙虚に受け入れ、自分の辞書(頭の中の歴史語呂合わせ辞典)に上書きすればいいのです。
私もかつて、生徒からあれを教わったときのことが衝撃的過ぎて忘れられません。

 

「先生! 平清盛が太政大臣になった年の覚え方知ってる? “平清盛、いい胸毛”って覚えるんだよー」
「なぬっ!? 1167年……確かに。“いいむなげ”だね(笑)」

 

文:教務課スタッフ N

このページがお役に立てたら
シェアをお願いします。