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2021.07.28
中学生向け
【英語】絶対に覚えておきたい助動詞のニュアンス
can, will, may, must, shouldを使った表現
助動詞はその名の通り、「動詞に意味を添えて助ける(補助する)ことば」です。必ず後ろには、動詞の原形が置かれます。3単現のsがついたり、過去形になったりはしません。言い換えれば、助動詞の後ろにくる動詞は主語や時制の影響を受けない、ということです。
以下では、can, will, may, must, shouldという5つの助動詞を紹介します。
それぞれが持つ本来の意味をしっかり理解していきましょう。
助動詞canの意味は<~することができる>です。
例文を見てみましょう。
I can run fast.
私は速く走ることができる。
Mr. Mitsuseki can cook well.
三関先生は上手に料理をすることができる。
Mrs. Kasuya can eat many eggs.
糟谷先生はたくさんの卵を食べることができる。
これらは自然に訳すことができますよね。
では、次の例文はどうでしょうか?
先ほどと同じように訳せば「あなたは私のケーキを食べることができる」となりますが、家族や友人に対してこのような言い方をするでしょうか? ちょっと不自然ですよね。
「食べることができる」というのは、つまり「食べてもよい」ということ。
ですから、「私のケーキ、食べてもいいよ」などと訳すのが自然です。
こちらも同様に、「あなたは家に帰ることができる」つまり「家に帰ってもいいですよ」という意味になるわけです。
このようにcanには、<~してもよい>という許可の意味もあります。
willは「~でしょう」「~するつもりです」という意味の、未来を表す助動詞だと習うことが多いと思います。
しかし、このような日本語からは想像しづらいですが、willには話者の<強い意志>が込められているのです。
例えば、父親に結婚を反対されている女性が、次のように言ったとします。
この場合、私は「絶対に」彼と結婚するんだ、という強い意志を表しているわけです。
他にも、買い物をしていて「それにします」という時は、willを使って次のように表現することができます。
ここでも「買う」という自分の意思を、willで示しているがわかりますね。
また、willは<これからの見通し>を表すのにも使われます。
She will be a good teacher.
彼女はよい先生になるでしょう。
He will miss the train.
彼は電車に乗りそこなうでしょう。
これらの文では、本当に「彼女がよい先生になる」のか、「彼が電車に遅れる」のかはわかりません。
しかし、この話し手はwillを使うことで、強い確信をもって「そうなるだろう」と言っています。
なぜwillが未来形で使われるかというと、いま説明したような<意志>や<見通し>といったwill本来の意味が、未来を表すのに適しているからです。
canやwillを使ったこれらの表現は、<~してくれませんか?>と相手に依頼をするときの表現です。
Can you help me?
Will you help me?
これらはどちらも、「私を手伝ってくれませんか?」という意味になります。
2つのニュアンスの違いは、各助動詞の元々の意味をふまえるとわかりやすいです。
canには<できる>という意味があるので、Can you help me?には「できるならば…」「都合がつくならば…」といったニュアンスが含まれます。
一般的にCan you~?は、親しい人に対して気軽に依頼をするときによく使われると、おぼえておきましょう。
一方、willは<意志>を表すので、Will you help me?は「手伝う意思はありますか?」という意味合いになります。
mayには<~してもよい>という許可の意味があります。
canにも許可の意味がありますが、それよりもmayは堅苦しいイメージです。
You may go now.
もう行ってもよろしい。
例えば、先生から生徒へ、親から子へといったように、立場が上の人から許可が与えられるときにmayが使われます。
そしてmayは、<~かもしれない>という推量の意味を表すこともできます。
He may lose his job.
彼は仕事を失うかもしれない。
日本語で「かもしれない」と言われると、その確率がどれくらいなのか曖昧ですが、mayの「かもしれない」はほぼ50%。そうなる可能性とならない可能性が、およそ半々のときに使われます。
したがって、He may lose his job.と言った人は、彼は仕事を失うかもしれないし、同じくらいの確率で失わないかもしれない、と考えているわけです。
助動詞mustの意味を「~しなければいけない」「~に違いない」とただ暗記している人も多いと思いますが、基本イメージもしっかり押さえておきましょう。
そのイメージとは<圧力、プレッシャー>。それもかなり強い圧力です。
I must go now.
もう行かなくちゃ。
この場合、「もう行こうかな、どうしようかな」といった中途半端な感じではなく、話し手は「今すぐ行かなくてはだめだ」と強く思っています。
例えば、帰りが遅くなってお母さんがカンカンに怒っている時や、絶対に終わらせなければいけない宿題がある時など、強い圧力によって「そうせざるを得ない」と感じている場面でmustが使われるのです。
He must be sick.
彼は病気に違いない。
この場合のmustは「~に違いない」で、先ほどの「~しなければいけない」とは異なる日本語ですが、根底にあるイメージは同じ<圧力>です。
He must be sick.という場合、彼が病気だと判断せざるを得ない根拠──例えば、顔色がすごく悪い、やつれているなど、誰が見ても彼は病気だと考える状況があり、その<圧力>によって「違いない」という意味になるのです。
shouldの意味は「~すべきだ」と習ったと思います。「すべき」というのはかなり強い日本語ですが、実際のshouldはもっとソフトなニュアンスで使われます。
You should go to the restaurant.
この話し手は、相手がそのレストランに行くよう強制したいわけではなく、自分の経験などをふまえて「君はそこに行った方がよいよ!」と強くすすめたいので、shouldを使っています。
We should be kind to old people.
直訳すると「私たちはお年寄りに親切にするべきだ」となりますが、これは常識的な倫理観に近いことでもありますよね。つまり、「親切にするのは当然だよね!」というニュアンスで話されているわけです。
このように「~すべきだ」と訳されるshouldですが、実際には<~した方がよい><~して当然だ>くらいの意味だとおぼておけば、より理解が深まるでしょう。
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can
will
Can you~? / Will you~?
may
must
should
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