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2021.03.15
中学生向け
【歴史】蒙古襲来絵詞に描かれている元軍は、後から描き足されたもの!?
竹崎季長が修正を命じた理由とは?
今回のテーマは、竹崎季長です。
「…誰?」と思った方もいるでしょう。
しかし、名前は知らなくとも、誰もが一度は見たことがあるはず。
彼は教科書や資料集に、必ずといっていいほど登場している人物だからです。
鎌倉幕府が滅亡するきっかけになった出来事といえば、元寇です。
元寇というと多くの方が、その戦いの様子を描いたある絵を思い浮かべると思います。
近くで火薬が爆発し、馬から振り落とされそうになっている武士を描いた、あの有名な絵。
ここに描かれている人物こそが、竹崎季長です。
彼は、自分がどれだけがんばったかということをアピールして、幕府から褒美をもらうためにこの絵を描いてもらったと言われています。
この絵は、『蒙古襲来絵詞』という全2巻にわたる絵巻物の一部分です。

そこには、季長に対して3人の元軍が襲い掛かっている様子が描かれていますが、実はこの兵士たち、何かしらの形で後から描き加えられたという説が有力になっています。
他の部分と明らかに絵のタッチが異なることなどが、その理由です。
なぜ彼らを描き加える必要があったのか。
それは、日本がより苦戦しているように見せたいという季長からの要望があったため、と言われています。

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