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2021.08.25
中学生向け
【歴史】平賀源内:“土用の丑の日”を考案したアイデアマン
多彩な才能を発揮した江戸時代の発明家
今回のテーマは平賀源内です。
江戸時代の発明家として有名ですが、彼はとても博学で、様々な場所でそのマルチな才能を発揮していました。
“土用の丑の日”は聞いたことがありますよね? 夏にウナギを食べる日のことです。
この“土用の丑の日”が定着したのは、実は平賀源内のアイデアがきっかけでした。
“土用”というのは、季節を五行説に基づいてわけたうちの1つです。
五行説では、四季が木・火・金・水・土に分けられており、“土”は各季節の最後の18~19日間を指しています。
そして“丑”は、十二支の1つです。
下の図のように、日付には十二支が当てられています。
例えば、2009年の暦でいうと、7/19と7/31が“夏の土用の丑の日”になるわけです。

丑の日には、もともと「“う”のつく食べ物を食べると健康にいい」という信仰がありました。
それではなぜ、たくさん存在する“う”のつく食べ物の中からウナギを食べるようになったのか。
そしてなぜ、夏だったのでしょうか。
ある日、源内はウナギ屋から「夏は暑くてウナギがさっぱり売れない。どうしたらいいだろう?」という相談を持ちかけられます。
それに対して彼は、“本日丑の日”と書かれたのぼりを立てれば良いのではないか、と提案。
これを他のお店もマネするようになり、結果的に夏の“土用の丑の日”にはウナギを食べる、というブームが起こったのです。
いろいろな知識を持っていると、そこから知恵も生まれ、源内のように文化を作り出すこともできる、というお話でした。

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