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2020.12.21
中学生向け
【数学】なぜ面積比は苦手になりがちなの? ~“面積比”集中特訓(1)~
面積比が苦手な生徒に見られる3つの症状とその原因
苦手な生徒が多い「面積比」の問題。
その解法のポイントを、全6回にわけて解説していきます。
まずは例題を見てみましょう。
平行四辺形ABCDがあり、対角線BDを1:2にわける点がE、BDの中点がFとなっています。
このとき、△ABEと△CDFの面積比を求めなさい、という問題です。
「面積比を求めなさい」という聞き方だけでなく、「△ABEは△CDFの何倍か」「△CDFの面積が××\(cm^2\)のとき、△ABEの面積を答えよ」といった形で問われることもあります。
こういった面積比を扱う問題が苦手な生徒には、いくつかの症状が見られます。
症状① “型”が整理できていない
面積比の問題で扱う図形にはいくつかの“型”がありますが、それらが頭の中できちんと整理されていないと、考え方の手順がなかなか浮かんできません。
今回の連載では、受験で登場することの多い6つの型を取り上げます。
症状② “比の扱い”が不慣れ
面積比の問題の多くは、「比の合成」というテクニックや、図形の面積を分数で表現する解き方などが要求されます。
そのため、“比の扱い”が不慣れのままではなかなか答えにたどり着けません。
症状③ 図の中から“型”が見抜けない
図形の型は頭に入っているけれど、いざ問題を解こうとするときに型を見抜けない、という生徒も少なくありません。
面積比の問題が苦手な生徒は、①②③のどこかでつまずいている印象です。
その原因は、3つほど挙げられます。
まず、集中的にトレーニングする機会が少ないことです。
面積比というひとつのテーマを、短期間で集中的に訓練する機会はほとんどないでしょう。
ひたすら面積比のことだけ考え、脳内の“面積比濃度”を上げる。
面積比を克服するには、そんなトレーニングが必要です。
2つ目は、そもそも“型”がまとまっていない、ということ。
面積比を解くための“型”は、教える先生によってまとめ方が異なります。
普遍的なまとめ方というはありません。
教える先生によって型の考え方がまちまち、というのも面積比がわかりにくい原因のひとつと言えそうです。
そして3つ目は、小学6年生のときに比の扱いが薄かったこと。
比の合成や連比といった比に関する理解が浅いため、面積比も苦手になる。そういった生徒も多いです。
面積比に苦手意識を持っていたとしても、決して恥じる必要はありません。
ほとんどの生徒にとって、面積比は難しい問題なのです。
これからいくつかステップを踏んで、得意にしていきましょう。
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