静岡本部校・大学受験部 静岡校 校舎ブログ

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  • 集団授業 附属クラス

2020年01月19日
中1・中2学調分析

1月9日で行われた学力調査ですが、例年と比べてどのような感じだったかを秀英で分析をいたしました。
復習をしっかり行い、今後の勉強に役立てていきましょう!

<中1>
英語総括

大問1・2・3 リスニング 
今後、リスニングの問題は多様化していく。
1・2は場面を選ぶ問題。
3は自己紹介を穴埋めしていく。
5・6条件作文が出題。
もっとも頻出する自己紹介の文も出題。
ただし今回は条件作文なので事前に何を書くかを指定されている。
秀英のテキストで何度もやってきている。

数学総括

大問1 計算問題 
例年と変わりなし。難易度は普通。

大問2 素因数分解
168の素因数分解。学調中1問題としては初めて。移行単元(中3の5月履修単元)から出題。

大問3 方程式
例年と変わりなし。難易度は普通。

大問4 小問集合(比例式・式の値・不等式)
例年と変わりなし。難易度は普通。

大問5 文字式(平均)
難易度は普通。

大問6 正負の数(利用)
勉強時間の差を表として合計時間を求める問題。仮平均等準備をして考えすぎると間違えるかも。難易度は低め。

大問7 規則性
立方体にさいころのように数字を6個ずつ(1個目…1~6、2個目…7~12、…)入れていき50の書いてあるさいころが何個目か、n個目のさいころの最も小さい数をnを使った文字式で表す問題。難易度は普通。

大問8 方程式(速さ)
向かい合って進み、出会う時間を求める旅人算。2人の進んだ道のりの合計が家から公園までの合計と気づけたかどうか。文字設定等含めて難易度はやや高めだが、小6でこの手の問題を解いていると数字のひねりがないため○はつきやすい。

大問9 関数の選別
昨年は出題されていないが、難易度は普通。

大問10 関数のグラフ作図
例年と変わりなし。難易度低め。

大問11 比例の知識問題
x>0のときxの値が増加するとyの値が増加するものの選別。比例定数が正の数のものを選ぶだけなので難易度は低め。

大問12 比例の応用問題
写真の撮影距離と写る範囲の比例の読み取り。数字の読み取り立式自体は実は易しめだが、問題傾向としてはあまり見たことがないものになるため当日の難易度はやや高め。


全体総括
例年に比べると難易度はやや低め。7~8割得点は割と容易にできるか。方程式の立式や比例の関係など基礎のしくみがきちんとわかっていると○がつきやすい。普段から疑問点を一問一問解き明かしていけるような勉強の仕方が重要。

国語総括

説明文は問4の別の言葉で表現したものを抜き出す問題が、拾いにくかったかと思います。話・文の流れをきちんと理解し、探すことができたかどうかだと思います。
他の記述は、本文の言葉が使えるので比較的解きやすいかとは思います。

物語は、記述が4題(問2が2つに分かれているので、実質5個)ありましたが、自分で気持ちや表情を想像しなければならないものが多かったです。
棒線の周りだけで書こうとすると、本文の言葉が使えないので、通して読んで登場人物の気持ちをしっかり考えて解いてほしいところです。(問6・問7が特に自分の言葉で書かなくてはならないところだと思います。)

理科総括

1. 光と音
2人の会話文から問題が成り立つ。その分時間のロスがある。
定番だが会話文にあてはまるように答えるので慣れていないと戸惑う。
2. 被子植物と裸子植物
顕微鏡、分類の違いなど定番問題。
3. 気体と蒸留
資料を熟読すると時間ロスとなるが、問題自体は定番。
4. 光合成
前問題同様実験レポートからの出題。定番。
5.水溶液
 2人の会話文から問題が成り立つ。慣れていない生徒は時間がかかる。

まとめると、<会話文や実験レポートのため、定番が定番に見えない>
根本を理解しているかを試すため、手順や理由などを問う<説明記述>が多い。
社会総括

大問1 世界地理 世界の王室に関して
基本的問題が多く、昨年度に比べると易しくなった。

大問2 歴史 
古代から平安時代まで満遍なく出題
あえて難しいというならば、
弥勒菩薩像の似ている理由
貴族の暮らしの成り立つ理由
くらいだと思われる。
資料分析よりは知識重視の問題だったと思う。


<中2>
英語分析

中1と同様非常にオーソドックスな問題しかでていない。
大問1・2・3 リスニング 
1場面を選ぶ問題 2穴埋め 3英問英答
4対話文で中1同様並び替えや会話の選択が出題
5長文 普段の定期テストの2倍の量 早く確実に読む訓練が必要
6条件作文 口語から普段やっている文語への変換を行えるように
7自由作文 自分で静岡の紹介を文を書く。つながりのある正しい文法知識が必要。


数学分析

1.計算 例年通り
2.式の値、方程式、関数(式で表す) 例年通り。最後の式で表す問題は、昨年と同様、対応表がなく文章から読み取る問題(29年度までは表あり)
3.作図 昨年と同じくらいの難易度 条件が2つあり、①の垂線は書けるが、②の折り目となる線分が書けない子が多かったのでは。(29年度までは条件は1つ)
昨年が四角形に対して、今年は三角形だったが問題の傾向は昨年と同じ
4.展開図から見取り図を作る(辺の位置関係) 例年通り ねじれの位置
正四面体の見取り図が書ければ、ねじれの位置の辺は見つけられるはず。
5.体積 立方体から切り取った三角錐はもとの立方体の何倍か
ここ2年ほど投影図や回転体の体積だったが、今回は立体の形が見えやすいので昨年までよりはやりやすい。
6.資料の整理 昨年同様、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題 難易度は例年通り
中央値、最頻値、相対度数などで平均値がなかったので、計算自体は難しくない
ここ2年は度数分布表での出題だったが、今年はヒストグラムでの出題なので、数字を自分で正確に読み取る必要がある(28年度は同じヒストグラムでの出題)
7.説明問題 カレンダーの中の3つの整数の和 難易度は例年通り
例から3つの整数を文字で置ければ式を作るのは問題ないはず。あとは、ほぼすべて
自分で文章を書くので、練習をしっかりしていたかどうかが問われる。
8.連立方程式の文章題 割合の問題(28年度も割合) 
苦手な人が多い割合なので難易度少し高め
冬期講習でも扱った問題と似ているので、つくる式のイメージは出来るのでは。
あとは増減の方で式を作っていれば計算はしやすいが、まずはxとyを正確に出せたか
どうか。さらに置いている文字と答えるものが異なるので、最後まで問題を確認して
答えを出せたかどうかも問われる。
9.関数 動点問題(26年度も動点) 難易度少し高め
ここ3年ほどグラフから図形の辺の長さや面積に関する問題を解く形だったので、動点に慣れていないと難しい。正方形を2つつなげたところを点が移動するので、yがどこの面積を表すのかがわかりにくい。式を求める問題はなし。グラフを書く問題は、式が作りにくいので、端の点を取って直線でつなげることができたかどうか。
10.関数 直線の式を求める 今まで式からグラフを書く問題だったが、今年は式を求める問題に変わった。難しくはないが、傾きが分数なのでそこに注意できたか。
11.角度 難易度少し高め 2つの角度の比が出てきたので、その比をどう使っていいかわからなかった子が多かったのでは。
12.証明 例年通り 角が等しいことの証明(ここ2年は辺、28年度は角)
問題文から等しいものをしっかり読み取れれば証明自体は難しくない。


国語分析

物語が大変だったというのが第一印象です。
説明文は、本文中の言葉をほとんど使えるため、記述問題であっても、とってほしい問題かと思います。(国語が苦手だと、必要なところがどこからどこまでなのか、把握しにくいかもしれませんが・・・)
物語は、問1から大変だったかと思います。「自分でさえもまだできていないのに・・・」の後を状況や登場人物の特徴をしっかり把握して考えて書かなければならないので、読み取る力・言葉にして書く力が必要だと思います。また条件が入っているかもきちんと見直して欲しいところです。
問2は同じ「ごめん」という言葉ですが、誰に対して何を謝罪しているのか把握をして書く問題です。話の流れ・場面をきちんと想像して解いてほしいです。
問5は記述の中でも比較的とりやすいとは思いますが、玲奈のセリフだけでまとめてしまうと、減点になりそうです。(まだ返却されていないので、何とも言えないのですが)玖美が引っかけてしまった直接の原因は「縄がたわんだから」ですが、セリフだけでまとめると「美咲がよそ事を考えていたから」で終わってしまいそうです。きちんと直接の理由まで拾えるかが差になるかと思います。(採点・生徒の状況を見てみないと何とも言えないのですが)
問7は、直接書かれていないので、自分で考える問題で、条件として「詳しく」とあるので、ただ「うれしかった」だけだと駄目だと思います。また、詳しくの内容が、「玲奈に初めてトモカと呼ばれて」だと問題文をなぞっているだけなので、駄目だと思います。「仲間として認められ」が読み取れるかどうか難しいかと思います。(どこまでが許容になるかわからないので、各校舎で生徒状況・採点状況は見ていただきたいです。)
問8は自分の意見を書くところになります。去年の中2の学調では出ていない傾向です。

全体的に記述の問題が、きちんと場面を読み取って、自分の言葉で説明する力が必要だと思いました。国語の記述はいろんな問題に触れて、採点基準を自分でつかんでいくことが大事かと思います。すぐに伸びる教科ではないので、中2の今から採点基準を先生に聞きながら、コツコツ練習をつんでいって欲しいです。

古文は、実力問題としての古文を今まで練習する機会がほとんどありませんので、大変だったようです。「徒然草」の作者名など知識面も出題されました。5行なので、繰り返し読んで内容を把握して欲しいですが、会話部分がどこからどこまでか少しわかりにくかったかもしれません。問5の内容把握は記述ですが、そんなに難しくないので、できてほしいです。
古文も慣れが大きいと思いますので、少しずつ練習してほしいです。また、古文は色々な問題に触れていくと、「こういう話の時はこういうオチや教訓を言いたいんだろうな」と予想できることもありますので、色々読んで欲しいです。


理科分析

1. 小問集合
2. 植物の分類と光合成
実験方法や植物の特徴についての説明記述あるが定番。
3. 化学変化
2人の会話文から問題が成り立つが、会話文を読まなくても解答できるほど定番。
4. 地層・化石・岩石
2人の会話文から問題が成り立つ。図や表の考察がやや難しい。
5. 光
作図が複数ある。学調予想直前特訓で似ている問題を演習したが慣れていない分やや難。

まとめると、例年通り<会話文に惑わされ時間をロスしがち>
根本を理解しているかを試すため、実験方法と結果や理由を問う<説明記述>が多い。


社会分析

大問1 地理全般
オリンピックの開催国に絡めた問題
全体的に難易度が高い。
アフリカでオリンピックが開催されない理由、中国の課題について50~70字の論述で答える問題が難しいと思われる。

大問2 歴史全般 
改元に関する問題
かなりの難問がそろった。
中国皇帝に貢物が送られた理由、鎌倉時代の2重支配、ルネサンスの動き、年貢率からわかる百姓の負担に変化
については難しかったと思われる。

中2は時間が足りなかったという生徒もいて、平均点はかなり下がるのではないかと思う。

中1,2とも
①・幅広い知識の整理
②・資料に関して、何を言おうとしているのか判断を適切に読み取る力
の育成が必要とされる

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