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春日井本部校 校舎ブログ

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2021年09月21日
そもそもウィルスって何?

 こんにちは。PAS講師の長江です。さて、現在愛知県は緊急事態宣言下にあり、連日のニュースは新型コロナウィルスの話題で持ちきりです。ところで、そもそもウィルスとは何でしょうか?「菌」とは何が違うのでしょうか?唐突にこのような話をするのは、ウィルスを理解することが生物分野全体に対する理解を深めることに役立つからです。今日は、ウィルスについて話していきます。
 ウィルスは、タンパク質の殻の中に遺伝物質(DNAまたはRNA)があるのみというシンプルな構造をしています。ミトコンドリア(呼吸とエネルギー合成を行う器官)やリボソーム(遺伝情報を元に身体を合成する器官)などの細胞小器官は持ちません。よって、ウィルスは代謝しません(呼吸せず、エネルギーを補給もしていないということです)。また、リボソームを持たない以上、せっかくDNAや RNAを持っているのに自分を増やすことができません。そもそも、細胞膜がないのでウィルスは細胞ですらありません。
 ここで細菌と比較してみましょう。細菌は原核生物の一種で、DNAを裸の状態で持っています。ここはウィルスと同じです。しかし、細菌は細胞小器官を持っており、エネルギーを補給しながら生きています(代謝しています)。そして、細胞膜によって外界と隔てられているのでれっきとした細胞です。細菌たちの中には毒素を生産したり、臓器の機能不全を起こしたりして我々を苦しめるものもいます。
 以上のような違いから、生物学者の中にはウィルスは生物ではない(物質である)という方もいます。ではウィルスは、その単純な構造にもかかわらず、どうして我々を病に犯すことができるのでしょうか。
 カギは我々の細胞の中にあるリボソームです(さっき少し触れました)。生物は、リボソームの中でDNA情報をRNAに転写(コピー)し、RNA(コピー)に書かれた通りのタンパク質を合成します(材料はアミノ酸です)。このタンパク質が我々の身体を形作るというわけです。ウィルスは、このタンパク質合成工場を乗っ取り、自分の遺伝情報を読み取らせ、分身を作らせることで増殖します。例えば肺の細胞のリボソームが乗っ取られてウィルスのコピーが大量に作られれば、肺炎になるでしょう。
 先程ウィルスは生き物ではないという話をしましたが、そうするとウィルスは生きておらず、意思を持たないことになります。しかし実際我々はウィルスと戦っているわけで、生きていない敵というのもなかなか想像しにくいものです。
 代謝、細胞小器官、リボソーム、原核生物、細胞膜、DNA、RNA、翻訳、転写など、ウィルスに関連する事項は生物全体を理解するにも必要な知識です。網羅的に理解しておきましょう。

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