こんにちは、蟹江の長谷です。
少し前に
英作文のコツを掲載しました。
①文法を明らかにする
②主語動詞を明らかにする
この2つがポイントでした。
今回は自由英作文のコツです。
愛知県公立高校入試で出題される自由英作文。毎年多くの生徒がこの問題に苦しめられます。
また、最近は中学校の定期テストでも自由英作文問題が増えており、対応が必須となっています。
例えばこんな問題。
「あなたにとってEメールの利点は何ですか。英語1文で答えなさい。」
これを答える際、多くの生徒が頭の中で「日本語」を思い浮かべます。
そしてその日本語をそのまま英語に直して書き出します。
ここに落とし穴があるのです。
問題は英語と日本語の違いにあります。
たとえばEメールの利点を頭の中で考えたとき、普段話すときの日本語を思い浮かべます。
「Eメールは早く送れる」
こんな形です。
「られる」には様々な意味があるため、ここの英訳を見落としがちです。
そして何よりも日本語は主語を省略することが多いため、今回のように無意識に主語を省いてしまい、逆に文頭にある「Eメール」を主語と考えてしまいがちです。
結果こんな誤答がよく出てきます。
「E-mail send quickly.」
英作文になった途端「三単現のs」が抜けてしまうのもよくある話なのですが今回は置いておいて…
英語にしろ日本語にしろ主語は動作主を示します。
今回の英文では「E-mail」が動作主になってしまいます。つまりこの英文は「Eメールそのものが何かを早く送っている」という内容になってしまうのです。
(もちろん動詞によってはe-mailが主語でも全く問題ありません)
そこで自由英作文のコツです。
①思ったことをいきなり英語にしない
②「日本語訳風日本文」をつくる
教科書の英文を日本語訳する時、普段話している日本語よりも少し不自然な形になりますよね。「ですます調」や、主語や所有格を1つ1つ訳していることで、コテコテの日本語になるのです。(「昨日私は彼女に彼の住んでいる場所を教えました」など)
これこそが「日本語訳風日本文」です!
自由英作文を解くときは、頭の中で思い浮かべたことをまずは
「日本語訳風日本文」にして実際に書き出してみましょう。
それができればあとは英作文のコツである、
①英文法は何を使うか②主語動詞を明らかにする
この2つが使えます。
では実際に「日本語訳風日本文」を作ってみましょう。
「Eメールは早く送れる」
↓
「私(私たち)はEメールを早く送ることができる」
こうなります。
意見を言う際には主語が「私(自分)」だけではなくより普遍化した「私たち」となることが多いです。
さて、ここで英作文のコツ。
①文法は何か→「できる」とあるので「can」の文。
②主語動詞は何か→「私(私たち)」が主語、「送る」が動詞。
よって正解は
I(We)can send e-mails(an e-mai) quickly.
こうなります。
「e-mails」もしくは「an e-mail」を「e-mail」のみにしてしまう間違いもよくあるのですが、これは英文法の間違いであって自由英作文のアプローチ方法の間違いではありません。すこしずつできるようになっていけば大丈夫です。
まずは自由英作文のコツ
①思ったことをいきなり英語にしない
②「日本語訳風日本文」をつくる
この2つをしっかり覚えてくださいね!