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2022年03月16日
ゲームとの付き合い方②

ゲームとの付き合い方①の続きです。

前回の記事のおさらいです。
保護者の皆さんは
・「1週間に〇時間まで」のルール決めをしましょう
・ルールはお子さんと一緒に決めましょう。

生徒の皆さんは
・自分からルールを宣言していきましょう
・ゲームを始める前に「ここまでやったらやめる」と考えておきましょう


今回のテーマは

「プロゲーマーになる!」について

です。

ゲームについてのお話をしていると、こんなことを言ってくれる子がいます。

「プロゲーマーとか実況者みたいに、ゲームを仕事にしている人もいるじゃん。俺もそれになるからいいの!」

なるほど。「自分は将来ゲームで食っていくつもりだから、ほかのことはしなくてもいいでしょ。」と、そういうことですね。
そういった意見を持ってしっかり主張してくれたことは尊重しますが、内容についてはあまり賛成できません。

少し話が変わりますが、中学生くらいだと、サッカー選手や野球選手を本気で目指して練習している子っていますよね。
プロを目指す彼らは、ジュニアのチームに入って、指導力のあるコーチに教えてもらいながら、苦しい練習にも耐えて必死に努力をしていることと思います。
「サッカー選手になる」と言いながら、仲の良い友達と授業後に楽しくサッカーをしている、という人はたぶんいないでしょう。

それはゲームでも同じではないでしょうか?

まず、プロゲーマーになろうと思ったら、稼ぐことができる(=賞金の出る大会が存在する)ソフトをプレイしなければなりません。「自分の好きなゲームをしていればよい」というものではありません。
そして、そのゲームの実力で世界トップレベルになるのですから、当然、そのための「練習」をしなければなりません。
彼らは、ゲームの勝敗に人生がかかっていますから、勝つために必要なスキルを必死に磨いて、時にはつらい思いもしながらテレビゲームという競技に取り組んでいるはずです。
暇なときにゲームをして、飽きたらやめて、友達と楽しく遊んで…、なんてプロゲーマーはいません。
「ゲーマー」というと楽しいイメージですが、それでお金を稼ごうと思ったら並大抵のことではないのです。

「ゲーム実況者になるんだ」ということであれば、そもそも必要なのは「ゲームスキル」ではなく「トークスキル」です。
彼らはゲームをしながら機転を利かせて視聴者を楽しませなきゃいけないんです。自分の部屋でゲームをしている「だけ」でトークスキルが磨かれるでしょうか。
ゲーム実況者を本気で目指すなら、友達をたくさん作っていろいろな価値観を知りましょう。そのうえで、勉強もスポーツも恋愛もたくさんして、豊かな人生経験を積みましょう。それが近道ですし、それでもほとんどの場合、才能と運がなければ活躍するのは難しいでしょう。

本気で「プロゲーマー」や「ゲーム実況者」になることを決意して、頑張るつもりなら、私は絶対に否定しません。むしろ応援します。
しかし、
嫌なことから逃げるための言い訳として「プロゲーマーになる」「ゲーム実況者になる」というのはやめてください。
本気で取り組んでいる人たちに失礼です。


ゲーム好きの小中学生のみなさんからするとちょっと厳しく感じる言葉かもしれませんが、でも本当にそういうことなんです。


私は「スプラトゥーン」というゲームが好きで、よくプレイします。
スプラトゥーンには企業がマネジメントするプロチームがいくつかあり、プロチームに所属するプレイヤーは、その企業の宣伝のために、大会に出場して成果を出さなければなりません。
そんなプロチームに所属するプロゲーマーの1人、「ハル」という女の子をご紹介します。

ハルさんがプロになったのは、なんと小学5年生のときです。すごすぎますね。
もちろんスプラトゥーンの実力は、べらぼうに高いです。才能もあったし努力もしたんだと思います。
そんなハルさんでさえ、おうちの方と相談をして決めたプレイ時間をきちんと守っていたそうです。
また、小学6年生のときには一時期活動を休止していました。理由は「中学受験の勉強に集中するため」です。

ゲームで稼いでいく、というのはものすごく大変なことです。
たぶん「サッカー選手になる!」や「野球選手になる!」よりも難しいと思います。
それに比べれば、いろんな仕事ができるように、学校の勉強をしっかりやっておく方が、うんと簡単です。
ハルさんはそのことを理解していたからこそ、勉強を優先させたのでしょう。

さてさて、すでにプロとしての肩書を手に入れていたハルさんでさえ、勉強を頑張っていたわけですが、

みなさんはどうしますか?


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