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2018.07.24
受験情報 高校生向け
大学受験にも関わる英検。上手な対策は?
従来型の英検は、今後認定外に!
※本記事で言及している「大学入試英語成績提供システム」は、現在導入が見送られています。
今春、大学受験に関する驚きのニュースが報道されました。
2020年度から新しく始まる「大学入学共通テスト」に「大学入試英語成績提供システム」という制度が設けられるという話は聞いたことがあるかもしれません。
要は、大学入試の評価基準に、民間などで広く行われている英語検定試験での成績を反映させようというものですが、その枠組みの中に、従来型の英検が認定されなかったのです。
従来型の英検とは、1次試験で3技能(読む・書く・聞く)を試験し、1次試験合格者のみが2次試験で残りの1技能(話す)を試験するテストです。そのため英語民間試験の認定要件である「1回の試験で英語4技能全てを評価するものであるとすること」を満たしていなかったため、認定されませんでした。
しかし新方式の英検は問題なく「大学入試英語成績提供システム」に認定をされています。新方式といっても、運営方法以外は問題構成や級認定、技能別スコア等々、従来の英検と全く同じものであると英検協会より発表されています。
(https://www.eiken.or.jp/association/info/2018/0330_01.html)
従来型と新方式、どう違う?
では、新方式の英検はどういった形態になるのでしょうか。
【英検(新方式)の試験概要】
※級によって異なりますが、①~③いずれかのパターンでの受験となります。
① 英検2020 S-interview
1~3級対象で、筆記試験(ペーパー)と別日に対面式スピーキング試験
対象は高校3年生
最も従来型に近い英検(※従来との違いは受験者全員が対面式スピーキング試験まで受けられること)
② 英検2020 1day
準1級~3級対象で、筆記試験(ペーパー)と同日に録音式スピーキング試験
対象は高校3年生
③ 英検CBT
2~3級対象で、パソコンを使用してテスト、同日に録音式スピーキング試験
年齢制限なし
①の試験形式は従来型と変わりませんが,②・③は新たに設けられた録音式スピーキングテストのため、試験方式に慣れる必要があります。また③ではパソコンを使用したテストでありタイピングが遅いと不利になってしまうため、その対策が必要になります。
「大学入学共通テスト」では、高校3年生の4月~12月の検定結果が有効になるため、そこで結果を出すことが大切です。新方式の受験料(暫定)は、従来型の英検と比べると割高になります。また1級取得を目標とする場合は①英検2020 S-interviewしかありません。ですから,高2までは割安な従来型の英検で試験慣れをし、高3で従来型と試験形式が異ならない①英検2020 S–interviewの試験を受験するのも一つの手です。
語学はなかなか一気に実力を挙げることは難しいです。高3の新方式の英検で満足のいく結果を出すためにも、早いうちから英語学習を進めていきましょう。
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