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2020.09.08

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【勉強の悩み】ケアレスミスが多い方必見! 万全の対策法を解説

問題文は目で読むな! 手で読め!!

いきなり結論から言ってしまいますが、ケアレスミスを完全になくすことはできません。

人間である以上、どうしてもミスは起こります。

 

しかし、ミスに対する意識を高めることで、限りなくゼロに近づけることは可能です。

そのための対策法を、お伝えしていきましょう。

 

はじめに、次の例題を解いてみてください。

 

(例題A)次の実験で発生する気体を化学式で答えなさい。

 

石灰石にうすい塩酸を加えた。

 

(例題B)次の文を文節で区切り、文節の数を漢数字で答えなさい。

 

あの本は面白くないそうだ。

 

A:二酸化炭素、B:4と答えた方は、残念ながら不正解です。もう一度、問題文をしっかり見直してみましょう。

 

例題Aには、‟化学式で答えなさい“と書かれています。よって、「CO2」と答えなければ、テストで点数はもらえません。

例題Bも同じです。“漢数字で答えなさい”なので、「四」と答えなければいけないのです。

 

正しい答えにはたどり着いたのに、答え方をまちがえてしまった。こういった失敗は、非常に多いです。

 

このようなうっかりミスを、この講座では‟思い込みによるケアレスミス”と呼びます。

なぜこのようなミスが起こるのかというと、問題文を中途半端に読み飛ばし、「こう答えればいいだろう」と思い込みで解答してしまっているからです。

 

 

 

このように、テスト本番では残り時間を意識するあまり、焦って問題文を最後まで読まず、途中を飛ばしてしまいがち。

しかし、どの教科の問題であっても、答え方を示すフレーズ、言い換えると答え方の‟条件”は必ず文末にきます。これはとても重要です。

問題文のおしりには必ず重大なヒントが隠されています。これを意識するだけで、ケアレスミスはかなり減るはずです。

 

そして問題文を最後まで読むだけでなく、答え方の条件を示す言葉にはアンダーラインを引いたり丸などのマークをつけたりして、必ず印をつけておきましょう。

人間というのは、不思議なことに印をつけたところへ自然と意識が向かうものです。

そのため、線を引いたり丸をつけたりすることで、自分自身に危険信号を送ることができます。

 

以上の内容をまとめると、「問題文は目で読むな! 手で読め!!」ということです。

思い込みによるケアレスミスは、目だけでサラッと読み進めていくため発生します。そうではなく、手を使って印をつけながら読めば、条件の見落としによるミスはグッと減らすことができるでしょう。

‟ミス多発ゾーン”に反応するアンテナを張ろう!

引き続き、皆さんがやってしまいがちなケアレスミスについて、一緒に考えていきましょう。

 

次の文にはまちがいがあります。どこがおかしいかわかりますか?

 

I have liked getting up early since I was child.

 

これは、「私は子どもの頃から、早起きすることが好きなんです」という英文です。

文法的には中学3年生の内容ですが、中学1、2年生の生徒でも何がまちがっているのか見抜けるはず。

 

そう、childの前に冠詞のaが必要ですね。

中学1年生で習う初歩的な内容ですが、意外と3年生になっても入れ忘れる生徒は少なくありません。

 

 

こちらは円柱の体積を計算した答案です。

円の面積を出す際、直径の長さをそのまま使って計算してしまったというミスはありがちですが、ここではきちんと半径で計算されています。

 

しかし、体積=底面積×高さなので、\(9π×8=72πcm^3\)と解答しなくてはいけないのですが、\(π\)を忘れるという決定的なミスをしてしまっています。

こちらも非常に多いまちがいです。

 

(問)次の動詞の活用形を答えなさい。

キューブをもらいに、てください。

 

「‟来”の活用を聞いている…ってことは、カ行変格活用だ!」と、反射的に答えてしまった方がかなり多いのではないでしょうか。

 

しかし、問題文が聞いているのは活用の種類ではありません。“活用“です。

答えは、”来”に‟て“がついているので「連用形」になります。

 

こういった、何度も繰り返してしまいがちなケアレスミスはどうして起きるのでしょうか。

それは、簡単に言ってしまうと、「よく起こるミスである」という認識が弱いのです。

 

今回紹介したような問題は、言わば‟ミス多発ゾーン“であり、山道にある事故多発ゾーンと同じようなもの。

「危険である」という意識をしっかり持って進まなければ、当然事故は起こります。

 

そのため、まずはどんな‟ミス多発ゾーン“があるのか、そのパターンを知ることが大切です。

ただ、それを知っているだけではケアレスミスを防ぐことはできません。

 

‟ミス多発ゾーン“に入ったら、自分自身に‟危険信号”を送るのです。

急カーブが多い山道に入ったら、運転手は「スピードを落として、気を付けなくてはいけない」と自分自身に警告するはずです。

それと同じように、例えば英作文の問題であれば「名詞の前にaをつけ忘れていないか?」と、自問しなくてはいません。

無意識にできるようになるまでは、ひたすら自問してまちがいを防がなくてはいけないのです。

 

(問)次の動詞の活用形を答えなさい。
キューブをもらいに、てください。

 

このような問題であれば、「‟活用形”か‟活用の種類”のどちらで答えるか気をつけなくてはいけないぞ」と危険信号を送り、問題文のヒントとなる箇所にしっかり印をつけておきましょう。

 

ミスしやすい箇所にはアンテナを張り、‟ミス多発ゾーン”に入ったら危険信号を自分自身に出す。

この習慣を身につければ、確実にケアレスミスは減ります。

 

ちなみに、数学のケアレスミスの例として\(π\)のつけ忘れを挙げましたが、今後\(π\)を忘れたまちがいを「不注意によるミス」ととらえるのはやめましょう。

なぜならば、円が出てくる問題で\(π\)を使わない答案というのは、1%あるかないかくらい珍しいものだからです。

 

つまり、円の問題がでてきた時点で、ほぼまちがいなく\(π\)を使うということです。

 

それにもかかわらず\(π\)を忘れるというのは、雨がザーザー降っているのに傘をささないで外出するのと同じこと。それをケアレスミスとは呼びません。

 

雨が降ったら傘を持て。円が降ったら\(π\)を持て。

 

これからは、そういった意識で円の問題に取り組んでいきましょう。

 

ケアレスミスを防ぐための鉄則

① 問題文は文末に重要な条件が書かれていることが多い。

② 問題文を読むときは、重要な条件に印をつける。

③ 事前にミスが起きやすい問題を把握しておく。

④ ミス多発ゾーンに入ったら、危険信号を送るようにする。

 

 

関連記事 ⇒ 計算ミスを減らすための鉄則!

 

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