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2025.10.27

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「学び続けること」は教師の重要な資質──秀英教師インタビュー#03

秀英予備校の教師は、子どもたちの学力アップ、そして夢を支えるために、どんな想いを持って日々取り組んでいるのか。今回は、秀英予備校の教師として21年間教壇に立ち続けている、桑名大山田校の福世真也先生にインタビューしました。

塾教師の仕事を選んだきっかけは?


私は静岡出身で、学生時代は生徒として秀英に通っていました。学校では淡々と授業をする先生が多い中、秀英の先生は情熱的で、生徒のために授業を組み立ててくれる魅力的な大人に見えたことを今でも覚えています。

 

将来の進路を一緒に考えてくれた先生方やスタッフの方々にも支えていただき、「自分もこんな大人になりたい」と思ったのが原点です。

教師として一番大切にしていることは何ですか?


「最高の準備で、最高の教育をお届けすること」です。生徒にとって授業は一度きりの時間。だからこそ、授業前の準備を徹底し、プロとしてその瞬間に本気で向き合うことを欠かしません。

 

あわせて大切にしているのが、生徒に「この先生の話を聞こう」と思ってもらえる関係づくりです。私はよく「心のコップ」という表現を使います。どれだけ良い話をしても、心のコップが下を向いていれば水は一滴もたまりません。だからこそ、授業外で雑談をしたり、面談で将来について語り合ったりして、まずは心のコップを上向きにしてもらうことを意識しています。

 

また、生徒同士の小さなトラブル対応や送迎時の安全管理、自習室を静かな環境に保つことなども大切な役割です。学校ではグループワークが増え、集中できる時間が減っているからこそ、塾では落ち着いて学べる空間を整えることを意識しています。

 

生徒の成長はチーム全体で支えるものです。職場の雰囲気や先生同士の人間関係はそのまま生徒に伝わると思うので、先生同士が活気を持ち、前向きに働ける校舎づくりも心がけています

うまくいかなかった経験はありますか?


一番最初の授業は、小学生の英語でした。今でも記憶に残っています。

 

100%の力で臨んだつもりが、緊張で思うように話せず、結果は60%程度。「ここでこういう話をしよう」と準備していたことも、緊張してしまってなかなかできず、不甲斐ない思いをしました。その時の悔しい気持ちはすごく覚えています。

 

私は学生時代に塾講師の経験がなかったため、周囲の同期と比べてもスタートラインが違うと感じていました。だからその分、研修で教わった基本をとことん繰り返し、「自分にとっての武器は何だろう? 」とオリジナリティを模索しながら、とにかく努力でカバーすることを大切にしました

 

新人の頃は1日8~9時限の授業を担当することもあり、予習や練習の時間がどうしても不足します。そこでとにかく時間を作って予習、夏期講習前には映像授業を可能な限り視聴して、事前に「予習の貯金」を作って乗り切りました。

 

勉強していない先生から勉強しなさいって言われても、説得力ないですよね。それに、生徒はそれを肌で感じてしまうと思うんです。教師自身が学び続ける姿勢を持つことは、教師として重要な資質でもあるのではないかと思います

20年以上にわたり教師を続けてこられた理由は何ですか?


一番の理由は、やはり自分が学生時代にお世話になった秀英でがんばりたいという思いです。そして、生徒たちの存在が大きな支えになっています。

 

もし自分が担当から外れたら生徒が悲しい顔をするだろうと想像すると、「この子たちと一緒に受験までがんばりたい」と自然に思えます。その気持ちが、自分を20年以上教師として走り続けさせている原動力ですね。

 

私が一番やりがいを感じる時は、自分の働きかけで誰かが喜んでくれたり、笑顔を見せてくれたりした時で、努力してきた生徒が合格し、「秀英に通って良かった」と言ってくれたときは特に大きな喜びを感じます。その瞬間、「この仕事を続けてきてよかった」「またがんばろう」と心から思えます。

 

こうした気持ちは「利他の心」に近いのかもしれません。数字や目標を追うだけではなく、相手のために何ができるかを考えて動くこと。それがサービス業としても根幹にあると思いますし、自分にとっての教師としての在り方でもあります。

忘れられない生徒とのエピソードはありますか?


小学校4年生の頃から秀英に通い続け、有名な高校の衛生看護科を志望していた生徒がいました。

 

「この高校に行きたい」と言い続け、5年間努力を重ねた彼女は、毎日のように自習室に通っていました。秀英を第2の家のように思い、笑顔で先生や仲間と関わりながら勉強を続けた姿が強く印象に残っています。

 

その子から合格を知ったときは私も心から嬉しかったですし、その保護者の方から「先生は第2のお父さんのような存在でした」と言っていただいたことは、今でも胸に残っています。

 

私自身も子どもがいますが、生徒に対しても同じように愛情を注いでいます。だからこそ「教師をやっていて良かった」と強く感じられるのだと思います。

授業や面談で大切にしていることは?


授業では「頭へのアプローチ」と「心へのアプローチ」の両方を意識しています。論理的に説明するだけでなく、勉強が苦手な子でも前を向けるように、心の面にもアプローチすることを心がけています。

 

例えば、アニメや漫画といった共通の話題を通じて心の距離を縮め、「この先生の話を聞いてみよう」と思ってもらえるようにしています。「この先生は自分のことを考えてくれている」と伝われば、自然と耳を傾けてもらえるのだと思います。

 

こうした姿勢には、自分自身が生徒時代に秀英の先生方から受けた影響があります。生徒に寄り添い、情熱を持って指導してくれた先生方の姿を理想像とし、少しでも近づきたいという思いで教壇に立っています。情熱的な先生の姿を受け継いでいくことが大切だと感じています。

 

また、面談では保護者様の想いをいかに引き出すかということと、寄り添うことも大切にしています。育った環境によって教育方針や考え方は異なるため、まずは丁寧に耳を傾け、子どもの気持ちとすり合わせます。

 

教師と保護者様、そしてお子様が二人三脚で進路や将来を考えていけるよう、伴走していくことが私の役割だと思っています。

保護者の皆さまへ伝えたいメッセージを教えてください。


お子さまが「やりたい」と言ったことには、ぜひ本気でサポートしてあげてください。学校に通いながら夜にも塾へ通うのは大きな挑戦で、その姿を見ると私も「全力で支えたい」と強く思います。

 

私自身、勉強を教えているというよりも、人生を伝えているという気持ちで子どもたちに向き合っています。勉強には成功も失敗もありますが、その中で得た経験が将来の支えになる。たとえば「苦手だった数学を先生のおかげでがんばって克服できた」という経験が、挫折に直面したときに「自分はできる」と思える力につながると信じています。

 

そして、受験は「個人戦ではなく団体戦」だと考えています。生徒が合格にたどり着くまでには、教師、保護者様、学校の先生、多くの人の支えがあります。その経験を通じて生徒は「自分一人ではなく、周りに支えられてきた」と実感し、大人になったときに「周りの人のためにがんばろう」と思える人に育つはずだと思っています。

 

保護者の皆さまと一緒に、お子さまの未来を支えていけることを心から楽しみにしています。


福世真也 プロフィール (2025年10月時点)

●所属校舎/桑名大山田校

●入社年/2005年

●担当学年/小学3年~中学3年

●担当教科/英語・社会

●出身地/静岡県

●座右の銘/人生に、心を燃やせ。


 

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