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2025.12.08
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お子様と保護者様の”橋渡し役”でありたい──秀英教師インタビュー#04

秀英予備校の教師は、生徒たちの学力アップ、そして夢を支えるために、どんな想いを持って日々取り組んでいるのか。今回は、秀英予備校の教師として15年以上にわたり教壇に立ち、自身も子育て中の母親である大橋本部校の野間ひとみ先生にインタビューしました。
塾教師の仕事を選んだきっかけは?
もともと英語が好きで、大学では教職課程を取り学校の先生を目指していました。ただ、教育実習を経験する中で「何か違うかも」と感じていた頃に、秀英の採用担当の方と出会ったのがきっかけです。
面接で「学校の先生もいいけど、あなたはうちでバリバリやった方が楽しいと思うよ」と言われたんです。多くの生徒たちを見てきた方からのその一言が心に残り、秀英で働くことを決めました。
またちょうどその頃、秀英が九州に初進出するタイミングでもありました。すでに強豪塾がある中で、福岡で立ち上げメンバーとして挑戦できることにワクワクしたのも理由のひとつです。
教師として一番大切にしていることは何ですか?
若い頃は「分かりやすい授業をしたい」と思っていました。でも今は、それと同時に「保護者様と生徒の橋渡し役になること」が何より大切だと感じています。
私には小学4年生になる娘がいますが、自分が親になってから教師としての視点が大きく変わりました。親子でも、意外と分かり合えていないことがあるのではないかと思います。実際に多くのご家庭で、「なかなか勉強しない」という保護者の方の声、「親から言われるとやる気がなくなる」という生徒たちの声を聞くことがあります。
だからこそ秀英の先生として、保護者様と生徒の間に入って、うまくバランスを取る存在でありたいと思っています。

うまくいかなかった経験はありますか?
入社3年目で室長を任された時は、本当に苦労しました。当時、保護者様の多くが自分より年上で、何かを提案をするにも不安でいっぱいでした。しかしそんな時に先輩から教わったのが、「保護者様と一緒に考えるスタンスを持つこと」です。
生徒のことを一番よく知っているのは、当然保護者様です。ですから、「お子様のことをもっと教えてください」という姿勢で接することで、信頼関係が築けるようになりました。
また、新人時代の研修も忘れられません。特に印象に残っているのが、「答えありきだ」という言葉です。その言葉を聞いた時に、今までは答えを知っている大人の目線で話してしまい、生徒の思考を置き去りにしていたことに気づかされ、「生徒はどう考えるのか」「どこでつまずくのか」を一緒にたどる姿勢が必要だと学びました。
そこからは、自分で何度も一から問題を解き直し、「確かに」と納得できるまで何度も何度も練習を重ねました。それでも初めの授業では、生徒に他の先生と比べられてしまい、悔しくて泣いたこともあります。けれど、その経験があるからこそ、生徒の気持ちやつまずきに寄り添えるようになったと思います。
サポートしてくださった先輩たちはとても熱心で、朝早くから模擬授業に付き合ってくれました。そうした支えのおかげで、少しずつ怖さよりも「チームで生徒を育てる楽しさ」を感じられるようになりました。
これまで教師を続けてこられた理由は何ですか?
やっぱり、自分が関わったことで生徒たちに変化が生まれた時に、心から嬉しいと感じるからです。
例えば、メンタル的に落ち込みがちだった生徒に声をかけたら、次に塾に来た時には晴れやかな表情になっていたり、前までは少し反抗的だった生徒が少しだけ心を開いてくれたり。成績を上げることだけでなく、生徒とコミュニケーションの部分で距離が縮まったなと思う時に、大きなやりがいを感じます。
そして何より、生徒たちのがんばる姿に私自身が刺激を受けて、元気づけられているからだと思います。色々な生徒がいて、日々その頑張りを見ていると、「またがんばろう!」と思えますね。

生徒と向き合う中で、どんなことを大切にしていますか?
特に最近の生徒たちは、スマホやSNSが身近にあり、人と比べることも私の学生時代より多く、勉強に集中するのは難しい環境にいるだろうなと思っています。
そんな中でも塾に来て頑張っている子たちを見て、「こんな環境で頑張っているんだ、偉いな」と思いますし、その頑張っている子たちのことは常に認めてあげたいと思っています。
また、保護者の方から「塾にはとても元気に行っているけれど、実は学校に行ってない」「塾は楽しそうだけれど、実は家でこういう状況があるから知っておいてほしい」という相談を受けることもあります。
そうした際には、生徒の抱える背景を理解した上で面談や授業でどう関わっていくかを常に意識して、それぞれのご家庭に合ったアプローチを考えるようにしています。
授業や面談で大切にしていることは?
面談や保護者の方とのコミュニケーションでは、やはり「橋渡し役」として機能することを大切にしています。
中学生くらいになると、本当の理由を親に話さないこともあります。例えば、「数学が分からないから塾に行きたくない」とお母さんから相談を受けていても、本人に聞いたら実は友人関係が原因だったりしたこともありました。
また、生徒たちにはいつも、「100点じゃなく100%でいいんだよ」というメッセージを常に伝えたいと思っています。
点数が100点なのはもちろん素晴らしいことですが、いつも完璧を目指して「絶対失敗しないように」と思い込み過ぎてしまうと、本当に苦しくなってしまいます。「自分の出せる100%で頑張ればいい。お父さんお母さんの100点を求めなくてもいいんじゃない?」ということを、常に生徒たちには伝えたいです。
保護者の皆さまへ伝えたいメッセージを教えてください。
保護者様には、「家では見られない表情や一面」がお子様にはあるということを、改めてお伝えしたいです。
子どもたちは家ではリラックスして過ごしていても、外では思っている以上に気を張り、頑張っているものです。私も娘を持つ親として、「お母さんたちが思っている以上に、結構外では気を張り詰めて頑張っているし、いろんなストレスを抱えながらも頑張っていますよ」とお伝えしたいと思っています。
また、親の言葉がなかなか届かない時期は、誰にでもあります。だからこそ、私たち教師が第三者の立場からそっと寄り添い、保護者様の思いを生徒に伝えたり、生徒の本音を代弁したりしながら、親子の間に小さな橋をかけていけたらと考えています。
保護者の皆さまのサポートがあってこそ、私たちも生徒たちを支えることができます。これからも一緒に、お子さまの未来を応援していけたら嬉しいです。

野間ひとみ プロフィール (2025年12月時点)
●所属校舎/大橋本部校
●入社年/2010年
●担当学年/小学3年~中学3年
●担当教科/中学生…英語・国語 小学生…英語・国語・社会
●出身地/福岡県篠栗町
●座右の銘/100点ではなくても100%で
