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2023年10月07日
ノーベル賞に最も近いといわれた男「ヘンドリック・シェーン」

皆さんはノーベル賞を知っているでしょうか。

ダイナマイトの発明者、アルフレッド・ノーベルの遺言に従って設立された、「人類に最大の利益を与えた5分野」に「国籍を問わず、最も価値ある人」に授ける賞で、物理学、化学、生理学・医学の自然科学系3種、文学、平和の5分野で顕著な功績を残した人に贈られる賞です。

今回紹介するヘンドリック・シェーンは物理学の分野でノーベル賞に最も近いといわれた男です
シェーンはナノテクノロジーや超伝導の分野で功績をあげ、特に「フラーレン」と呼ばれる物質が高温状態で超伝導の性質を示すことを発見したと発表し一躍有名になりました
(ちなみに、「高温」はあくまで超伝導の世界では、ということで、よく知る温度では-200度以下の極低温です)

彼の発表は世界の度肝を抜き、2001年には多くの論文に共同著者としてシェーンの名前が刻まれていきます。
これらの研究結果が本物であれば、パソコンなどに使われている集積回路はより小型化し、より安価になり、世界に絶大な革命を起こすことが確実なものでした。

しかし、研究結果のデータがいくつか不自然な数値であったことからついには捏造がばれ、論文の取り下げ、学位のはく奪といった事態に発展していきます。

こうして、夢の研究結果だったものは本当に夢として消え、今なお新しい結果は出せていません。


科学というものの前提として、繰り返し実験を行った際に同様の結果が得られることというものがあります。
中学の教科書で目にする実験は、まだ技術が稚拙なものが専門の道具を用いずとも再現することができる実験が載っています。
しかしこうした結果も数々の研究者が理論を発見し、実験し、繰り返し証明された結果です。
次の理論を見つけ、新しい教科書の問題を作るのはこれを読んでいる、そう、あなたかもしれません――――――

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