勉強の理由は人によって違う。

　例えば、

　僕はこの年になっても数学の勉強をしている。
　数学の教え方の勉強をしている。

　なぜか。

　僕の仕事に必要だから。

　でも、もちろん仕事のためだけじゃない。

　そもそも（中学生までは）、数学が好きだったから。
　そもそも、（社会のだけど）先生になりたかったから。

　そして、僕（だけじゃないけど）の生活の中に、
　数学はたくさん溢れていて、
　
　その面白さ、美しさに（やっと）気が付いたから。
　その面白さ、美しさをみんなにも教えたいから。

　みんなはどうだろう。

　今、多くの日本人が
　英語の勉強をし（ようとし）ているのはなぜなんだろう。
　「キャビンアテンダントとして活躍したいから」
　という人もいれば、

　「科学者として論文を書く日のため」
　という理系の人もいるはず。

　勉強の理由は人によって違う。これは紛れもない事実。

　むしろ、その理由を自分で見つけることが大切。

　それが見つかって、その回答が「東大」にあるのならば、
　目指す姿勢は明確になる。

　じゃあ今やっている勉強は何なんだろう。
　コレもその理由を見つけなければいけないね。

　理由がないから勉強しないんじゃない。
　理由がないなら、理由を考える。

　ドラ○エの勇者にとって
　戦闘＝自分のレベルを上げること。
　でも、戦闘することが目的じゃない。

　戦闘して、　レベルを上げて、
　武器を買って、　大魔王を倒して、
　世界に平和が訪れて、　みんなが喜ぶ　が目的
　戦闘は手段。レベルアップも手段。


　野球選手にとって
　トレーニング＝自分のレベルを上げること。
　でもトレーニングすることが目的じゃない。

　トレーニングして、　レベルを上げて、
　試合をして、　試合に勝って、
　ファンのみんなに喜んでもらう　が目的
　
　トレーニングは手段。レベルアップも手段。


　学生にとって
　勉強＝自分のレベルを上げること。
　でも勉強することが目的じゃない。

　勉強して、　レベルを上げて、
　英語だったら通訳だったり、
　数学・理科だったら医療や科学の分野だったりで、
　他のみんなが喜ぶ　が目的
　
　勉強は手段。レベルアップも手段。

　全ては手段。

　でも全てに共通して言えること、

　それは

　自分だけじゃなく他人も幸せにしてるってこと。

　勉強も最初は自己満足だけど、
　自分の幸せだけじゃなく他人の幸せにも繋がる。
　これは素晴らしいこと。

　ここまでは一つの例。
　勉強する理由について、もう少し現実的な話をすると、
　
　入試結果、つまり通う高校が変わることは、
　つるむ友達にかかわるし、
　当然、その先の大学にもかかわる。
　そこで出会う友人にもかかわるし、
　就職先・年収にだってかかわる。
　なんだったら、結婚相手にもかかわる。
　ってことは、産まれてくる子供にもかかわる。

　探してみれば理由なんていくらでもある。

　「なぜ勉強しなきゃいけないの？」