愛知県公立高校入試合格発表日

　ついにこの日を迎えました。


　3年間の努力の結果の報告と

　これからの3年間の決意表明のために、

　受験生が校舎に顔を出してくれました。


　毎年のことですが、

　教師冥利に尽きる一日でもあり、

　教師としての原点を思い出させてもらう一日でもあります。


　

　めでたく第一志望校に合格した皆さん、

　今日一日は喜びに浸りましょう。

　浸ってOKです。

　でも忘れないでください。

　今日はあくまでも通過点だということを。

　ここからが本当のｽﾀｰﾄなのだということを。

　燃え尽きないでください。

　ここから輝き始めてください。



　残念ながら第一志望校には手が届かなかった皆さん、

　君がこの3年間で費やしたことが意味を持つのは

　3年後の大学入試かもしれません。

　7年後の就職のときかもしれません。

　はたまた、君に子供ができて、

　その子が高校入試を受けるときかもしれません。

　ただ、意味を持つまで待っていてはいけません。

　意味を持たせることができるかどうかは君次第です。

　慣れないでください。今日感じた痛みに。

　忘れないでください。今日心に負った傷を。

　消さないでください。今日心にともした悔しさの火を。


　
　君たちは今日の合格発表を経て、
　
　次の進学先の入学式と卒業式、
　
　大学へ行ったらまた入学式と卒業式、
　
　会社に入ったら入社式、
　
　二十歳なれば成人式、
　
　結婚するときは結婚式…
　
　と自分が主役になれる場がたくさんあります。
　
　全部終わった僕が次に主役になれるのは
　
　僕自身の葬式だけです。
　
　だから君たちは全ての式を楽しんで、
　
　頭に焼き付けて来てください。


　そして、新たなるｽﾀｰﾄです。

　秀英も新たなる一歩を踏み出します。

　勉強に終わりはありません。

　また、我々とともに努力を継続しましょう。