こんにちは！睦合校の根本です。11月5日（日）になりました。季節外れの暖かさが続いていますね。昨日は夏日だった所も多かったようで、今日も最高気温は23℃の予報です。先月末で「クールビズ」は終了したのですが、こんな陽気ですから、ネクタイ着けてくるのをすっかり忘れてしまいました。今日はノーネクタイで失礼します！

さて、今日は中3のテスト対策＆秋ゼミ、そして夜は中1・2の質問フォロータイムへと続きます。文化の日から今日まで三連休でしたが、テスト直前ということもあり、3日間とも教室を開校して、子どもたちが思いきり勉強できる環境を提供してきました。睦合中、小鮎中は、いよいよ明日の月～金曜でテストですね。やり残しがないよう頑張りましょう！

ちょうど1週間前の日曜日には中3保護者会がありました。そこで、「期末テストが終わったら、過去問を始めよう」という話をしています。去年は12月頃にこちらのブログで過去問の取り組み方について書いていましたが、今年は一か月ほど早いこのタイミングで「過去問のトリセツ」を紹介しましょう。

過去問のトリセツ2023
“受験”と一口に言っても、中学・高校・大学受験とさまざまです。ここでは、「神奈川県公立高校を第一希望として受験する人」向けに書きたいと思います。

（１）過去問はいつからやるか？
神奈川県の公立高校では、選抜資料となる評定（内申）は、中2の3学期と中3の2学期です。2学期内申点を決定づける期末テストまでは「内申対策」の勉強の比重が大きくなりますので、このテストが終わった時が「受験対策」の勉強へとシフトするタイミングです。受験対策のひとつとして、この時期から過去問に取り掛かるとよいでしょう。
過去問は期末テストが終わったらスタート！

（２）どのようにやるのがいいか？
神奈川県の公立入試は来年2月14日で、全国的にみてもこれはかなり早い日程です。ちなみに、明日11月6日の時点でちょうど入試まで「100日」です。市販されている過去問は、6年分が収録されているものが多いですが、1日1教科やったとして、5科×6年分＝30日かかる計算です。「過去問は年が明けて、入試が近づいてからやりたい」という人がいますが、はっきり言ってそれでは遅いです。そのペースだと1回しかできません。過去問は、最低でも2回やることをお勧めします。

１回目は、必ずしも全問通してやる必要はありません。もちろん、全部やってもいいですが、「大問ごとでも構わない」ということです。（数学は『三平方の定理の利用』など、まだ解けない問題もありますしね。）大問ごとに取り組んで、丸付け＆解説を読んで復習します。ここでの目的は、「①入試傾向を知ること」「②自分の苦手な単元を見つけること」です。特に2つ目が重要です。模試や過去問をやることで、「自分のニガテ」が浮かび上がるはずですから、その部分（苦手単元）を教科書や他のテキストなどを使って復習していくのです。

そして、過去問2回目は、本番を想定して入試と同じ時間で取り組みます。途中で休憩を入れてはいけません。ここでの目的は、「時間配分を意識し、効率よく取り組めるようにすること」です。「どういう順番で解くのか」「どこを確実に取るか、どの問題を捨てるか」、そのことを入試本番で自然とできるようになるのは、事前の練習が絶対に必要です。過去問演習を通して、そのあたりのスキルを磨いていくのです。ちなみに、秀英生たちは、自宅での過去問演習と並行して、秋と冬の『集中特訓』、そして、1月からの『入試体験ゼミ』でも、徹底的にそのあたりを練習する予定です。

過去問は最低でも2回はやろう！

（３）併願私立の過去問はどうするか？
最後に併願私立高校の過去問対策についてです。結論から言えば、「不要」です。神奈川の私立高校入試については、昔から「合格確約（内諾）制度」をとっており、高校側の提示する「内申基準」をクリアしていれば、必ず合格できるシステムになっています。（この制度の善し悪しはまた別の機会に書くとします。）筆記試験があったとしても形式的なものなのです。オープン入試などの枠で受験する場合を除き、過去問対策をする必要はありません。「どうしても気になる」という人は、前年の問題など、1年分くらいをやっておけば十分です。公立入試とは出題傾向が大きく異なることがありますが、気にしないことです。
公立が第一希望であれば、公立入試の勉強に専念しよう！


定期テストを何度も受けてきた中3生でも、高校入試は初めてです。「過去問やるんだよ」とだけ言われても困りますよね。具体的な「取り組み方」を示してあげること、そして「進み具合」をチェックしてあげること、この辺りも我々塾教師の役割なんだと思います。

明日で、公立入試まであと100日！
ガンバレ秀英生！