長かった4日間の夏期特訓も、今日がいよいよ最終日です。

　2日目あたりには、かなり辛そうだったみんなの顔が、心なしか、今日は晴れやかな気がします。「今日で最後だ!!」という開放感も、モチロンあるでしょう。でも、それ以上に「やり切れた」という達成感に満ち溢れているような気がして、とてもうれしく思います。

　さて、集中特訓のテーマである『限界突破』ですが、みなさんは、そもそも『限界突破』とは何だと思いますか。「体力の限界までやり切ること」もモチロンですが、私は「価値観が変わること」なんじゃないかと思います。

　「これぐらいでいいか」「やらなくてもなんとかなるか」と思っていたことが、実はなんともならなかった――という経験は、誰にでもあると思います。それを打ち破るためには、そもそも「これぐらいでいい」という自分の中での基準（つまり価値観）を大きく変えることが、根本的に必要です。

　いろいろな先生の熱い授業とトーク、これまで知らなかったいろいろな解き方のテクニック、まわりの仲間たちのがんばり、そして自分の立ち位置――この4日間で学んだことは、想像する以上にたくさんあったはずです。自分自身で勉強するという環境ではなかなか得られない経験が、これからのみなさんの生活に、何かひとつでも変化を与えられたとするならば、これ以上にうれしいことはありません。

　同じ失敗や悔しさを何度もくり返すのではなく、そこにたりなかったことを感じ取って、次はもっと先の場所までたどり着けるようになったら、高校受験だけではなく、大学受験でも、大人になっても、いつまでも自分の未来だけをまっすぐ見つめることができる人になります。



　また明日からはいつもどおりの毎日かもしれません。でも、そのいつもの生活のいつもの景色が、4日前より少し変わって見られたら――それが『限界突破』の証です。

　何かを始めるのに、「遅すぎる」ということはありません。明日からも、胸を張って、明るく元気よく、受験勉強に取り組んでいきましょう!!

　4日間、お疲れさまでした――そして、本当にありがとう!!