みなさん、こんにちは。
秀英iD予備校長久手はなみずき通校の竹田です。

バブル景気絶頂期の１９８９年１０月３１日、毎年クリスマスツリーが飾られることでも有名なニューヨークの大型複合施設ロックフェラー・センターを、三菱地所が約２，２００億円で買収しました。「ジャパンマネーが米国の魂を買った」と大騒ぎになり、米国全土で激烈な「日本たたき」のうねりが巻き起こりました。ロックフェラー・センターは、「バベルの塔」ならぬ「バブルの塔」と揶揄されました。当時はソニーがコロンビアを、松下電器産業（現・パナソニック）がユニバーサルを買収するなど、大型買収が相次ぎました。大型買収のほとんどはうまく行かず、相手側の立場を理解し売却意図を掴むことや、交渉力の重要性など多くの教訓を残しました。

小説家で尼僧の瀬戸内寂聴さんは、「理解できないと投げ出す前に、理解しようと相手と同じレベルに立って感じることを心がけましょう。」と述べています。少し調子が良いからと相手を上から見下すこと、相手の気持ちを考えずに一方的に意見を押し付けること、自分自身を省みないこと、これらはいたずらに敵を増やすだけでなく、自身の欠点も見逃します。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ通りだと思います。特にうまくいっている時こそ、肝に銘じたいですね。

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