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  • 対面授業 高校生

2021年07月09日
定期テストと推薦入試

ごきげんよう。国語科の木下でございます。三学期制の高校では一学期末試験が返却された時期ですね。学校の成績から得られる最大のメリットは進学の「推薦」です。「学校推薦型選抜」…いわゆる指定校推薦のこと、「総合型選抜」…いわゆるAO入試のこと、ですが、ここではざっくり「推薦」としておきます。この「推薦」の注意しておかなければならないこととして、単に通知表の成績がいいだけではなく課外活動の成果のある記録も必要になることが多いということです。部活やってるし…、甘いです!昨今の部活の「成果のある記録」は全国大会でニュースに取り上げられるくらい、なのですよ。県代表のメンバー入り、くらいでは「成果」にならないこともあるくらいなのです。さて、学校の成績、そう通知表についてですが、「推薦」のためには、高1の1学期から高3の1学期(または2学期)までの平均が基準になります。もちろん、音楽や美術や家庭科などの副教科もすべて含めてです。求められる平均値は大学によってではありますが、比較的低いところで3,5くらい、高いところですと4,2くらいです。5段階評価で、ですよ。そして、「推薦」は(特に指定校推薦の場合は)1校しか受験できません。しかも受かった場合の入学を断ることはできません。募集要項に「入学を確約できる者」と明記されています。「公募」や「併願可」ならば入学を確約、の縛りはないのですが、代わりに大学側は容赦なく落としにきます。「推薦」を狙いたいならば、通知表の平均値を計算したうえで、学校の進路指導の先生に自分の志望する大学・学部の「推薦」があるのかを聞いてみましょう。学校の「推薦」から漏れた場合は一般入試を経て大学に行くしかなくなります。たとえ「推薦」を狙っていたとしても漏れた場合のリスクを考えて一般入試になってもよい備えがないとマジで人生「詰み」ですよ。そして大学の募集人員…簡単に言えば受かる人数、は一般入試が一番多いのです。ちなみに日本の大学で一つの学部で最も募集人員が多いのはどこでしょうか?答えは東京大学理科一類で約1100人です。東大は推薦入試やってないんですか?ありますよ。ただし募集は若干名ですけど(あなたに鈴木光さんほどの能力と努力が可能ならばチャレンジしてみればよろしいでしょう)。そう、「推薦」の門はかなり狭いのです。国公立大学にはそもそも推薦入試が実質ないところも多いです。例えば名古屋大。「推薦」あります。最後に共通テスト(センター試験)で基準点に到達できなければアウト、ですけど。だとすると木下はこう思うわけですよ。定期テストに翻弄されて他人の評価にすがって大学に入れてもらうよりも初めから門の広い一般入試を自力で突破して、受かった中から自分で行きたいところを選んだ方がよりハッピーなのではないか、と。「推薦」を否定するつもりはないですよ。それはそれでもちろんハッピーですからね。でも、こういう事実があることはご存じですか?近年「推薦」、特にAO入試と呼ばれるものが難関上位人気大学ほど縮小傾向にあることを。筑波大のように制度そのものを廃止したところもあります。推薦・AO入学の学生が留年して中退したり、卒業しても就職できないことが増えてしまったのです。緩い坂のように見えるけど最後に道幅が激狭になる「推薦」ルートか、楽ではない登坂でも最終ゲートの広い「一般」ルートか、決めるのはあなた次第ですが、自分の人生、輝く未来は己で切り拓く!んだよ、と申し上げて今日のところはごきげんよう、といたします。長文駄文にお付き合いくださいましてありがとうございました。定期テスト、赤点は回避しましょう(^^)/。

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