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2017年12月25日
昔を思い返して。
まだ教師になりたての頃を思い返して、
懐かしむことが最近増えました。
少しでも何かの役に立てばと思い、
ブログに書きます。
①Aくんの話。
私が、教師2年目の時に見ていた生徒です。
あぁ、こんな天才いるんだな、と思わされました。
しかし、彼は入試の過去問の成績が悪かったのです。
なぜだと思いますか・・・?
彼は、50分で解ききる入試を、80分かけないと
やりきれなかったからです。途中までしか解けない・・・、と
毎回嘆いていました。
入試の結果は、第一志望校に受かったのですが、
どうやって時間不足を克服したでしょうか・・・?
正解は、ペンを動かすスピードを上げる、というものです。
ちょっとしたことがきっかけでなんとかなるもので、
「ペン動かすの遅いね、2倍早くしよう」といったら、
30分で解けるようになってしまいました。
ただ、入試では、瞬発力は必要不可欠なので、
普段から時間を意識して演習しなければいけません。
②Bさんの話。
今でも忘れない、私の原動力です。
年明けになると、だいたいの生徒に入試を模したような、
実践的な問題を解かせていきます。
この子も同じようにやらせようと思っていたのですが、
気になる単元があったようで、そればかり授業で対策し、
結果、本番で上手く立ち回れなかったという子です。
普段から、自分が気になったものばかりやってしまう子で、
なかなか必要なことを全てやる子ではありませんでした。
それから私は、「先生の言ったことを100%できたら、
必ず入試に受かる!」と決まって言っているのですが、
100%ってすごく難しいです。
その難しさと大切さを知っている子ほど、
痺れを切らさず、コツコツ勉強を頑張ってくれますし、
結果がその分着いてきます。
勉強において一番大切なのは、
素直さじゃないかなぁ、と
この出来事以降、ずっと感じています。
ちなみに、素直なだけではいけなくて、
自立も非常に大切です。
言われたことしかこなせない、というのもなかなか
結果に結びつきにくいもので、
どんどん伸びていく子の話を聞くと、
「言われたより早くやった」とか、
「言われたことプラス~をやった」とか、
求められたことより高いクオリティでやる生徒は、
必ず伸びます。
この間も、
ある高3が黒本7科目分全てを、
1週間半でやりきったということがありました。
ちなみに、指示した倍の早さです。
その子は、黒本をやった感触を元に、
様々な復習を始めています。
そうとうな知識と自信が身に付いたと言ってました。
ちょっとしたことで、
差がつくことって、勉強においては多いです。
ただ、そのちょっとしたことを知っているかどうかは、
非常に大きい差となります。
そして、それを知っている子は、
早くからの勉強の経験を元にそのちょっとしたことを学びます。
要は、
受験だから、ではなく、早めから。
しっかりと必要な勉強を、必要な環境でやるべきだなぁと
感じます。
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