私は高校生の時に、

アキレス腱の手術をしたことがあります。

ずっと松葉杖をついていて、

やっとギプスが外れて、歩く練習をし始めたときに、

筋肉が衰えたことで、全く歩けず、

立つことも、物に掴まって、やっとできる・・・。

という時期がありました。


あの時は、当たり前にできるはずのことができなくなったことが

嫌で嫌で仕方なくて、

お医者さんの先生に言われたことを無視して、

いきなり自分の力だけで歩こうとがむしゃらになった

記憶があります。



結果、歩けないので・・・、

お医者さんに言われたメニューをこなし（３倍やりました）、

すさまじいスピードで復活したという思い出です。



第３者の目線で見ると、

手術して、長い間足を使っていないわけだから、

歩けないのは当たり前だ、という感覚になりますが、

例え、頭ではそう理解していても、

当たり前なはずのことができないことは、

当事者にとっては非常にショッキングなことです。



自分のなかで、できるはずだと思うものが

できないという事実を受け止めて、

もっと前の段階に戻って頑張ろうとすることは、

思いのほか大変です。


しかし、前の段階に戻れなければ、

できないものができるようにもならず、

前に戻れないだけではなく、先にも進めず、

進歩が見られなくなります。



勉強もそうですよね。

どうしても、今習っている単元が気になり、

周りの人がやっている勉強が気になり、

自分が、その前の学習でつまづいていると感じても、

それを受け止めにくく、

そのまま進歩がなくなってしまって、落ちてしまう。

そのような生徒は少なくないです。


気がついたら、復習をして、

なんとかする時間すらなくなってしまって、

結果、思うような結果が出ない、となりますね。



だからこそ、自分の苦手を受け止めて、

復習しようという気持ちになり、

その時間を作り、正しい方法で行うことが大切です。


と言っても、

なかなか一人ではやれないので、

(私がお医者さんの言うことをやったように）

できるようになる環境も大切です。


個別指導はまさにうってつけで、

その子に合わせた指導・対応ができるので、

普段の授業にしても、講習にしても、

いろいろなものを駆使して、上げてあげられます。



いよいよ学年末。そして、次の学年が見えてきました。

ＰＡＳで頑張る皆、ここが正念場です。