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2019年01月07日
仕事を選ぶ上での大切さ。
昨日、林修先生のテレビ番組で、
面白いお話があったので、紹介しつつ、
色々書きたいと思います。
~大まかに、テレビで放送された話~
・仕事の選び方は2つ(やりたい仕事かできる仕事か)
・林先生ご自身は、「できる仕事の方がよい」と感じたらしい
生徒の皆さんには、将来のことを考える時に、
「自分は何をやりたいんだろうか?」と考えるタイミングが、
必ず訪れます。非常に大切なことです。
しかし、そういった相談に乗る私自身、
「やりたい仕事を選ぶ=良いこと」とは思っていないなぁ、と
昨日思いました。
なぜかというと、
やりたい仕事を選ぶということは、
①その仕事に就けたことで満足し、燃え尽きることが多い
②好きなことの嫌な部分が見えて、挫折することが多い
と、色々な人を見てきて感じるからです。
以前のブログに書いたのですが、
「好きなことの裏には必ず、嫌なことや大変なことがある。」
と私は感じています。
仕事とは、必ず「相手」がいて成立するものです。
作業自体は一人で行う仕事でも、それは必ず、
誰かのためになります。
相手がいて成り立つものなので、
100%自分の思い通りに何かをするのは、仕事においては難しいです。
仕事のできは、「相手の評価」で決まります。
趣味から始まる仕事ももちろん同じで、
「ミュージシャンが新しい曲を作りました。
自分は良い曲だと思ったが、
まったく売れず、ネットでも酷評だった。」
となれば、仕事の評価としては、「だめ」となります。
趣味とは違い、生きるために行うことなので、
自分がよければ、とりあえずよい、ともなりません。
自分が思い描いていた仕事の内容とのギャップが生まれ、
「好きだったはずなのに、どうして・・・!?」とか、
「こんな内容なら楽しくないし、嫌いだ!」といったように、
なるのは悲しいですよね。
ですから私はよく、進路指導の中で、
生徒がやりたいことに関して、
「それって、趣味ではできないの?長くやりたいなら趣味がいい」
と話します。
できることを仕事にすることは、
「相手」に評価をされやすいということにつながります。
やりたい仕事をするよりは、良いかもしれません。
※ちなみに林先生ご自身は「できる仕事」が良いと考えている
だけで、どっちが正解とかはないとおっしゃっていましたよ!
ここで、私自身のお話をさせていただきます。
私が学生の時、一番やりたくない仕事は、「教師」でした。
自分自身が中途半端なのに、
人の人生に、責任を持ちたくないと思っていたからです。
ただ、色々なアルバイトを行う中で、
家庭教師という職をやらせていただき、
自分に向いているのは、教える仕事なんだ、と感じました。
「できる仕事」なので、ほかのアルバイトと比べ、
ダントツで、良い評価をいただけた仕事となりました。
楽しくなり、いつの間にか、
「教える仕事=やりたい仕事」となった教師になりました。
じゃあ、結局できる仕事であり、やりたい仕事に就いた私は、
楽しく、困ったこともなく過ごせたかといいますと、
そうではありません・・・笑
人生で一番挫折を味わっているのは、「教育関連のこと」です。
他のジャンルの挫折の、軽く10倍以上は挫折をしています。
教えることをしたいのに、それ以外の仕事もやる必要がある。
できる仕事だったはずなのに、上手くいかないこともある。
それが、人の人生に影響するというプレッシャーもある。
若い頃は、発狂しそうな時も多々ありました。
こんな話を聞くと、「やりたい仕事」も「できる仕事」も、
どっちも嫌になるかもしれません。
では、本題です。
上記の話から考えると、
「どんな仕事をしても、必ず挫折する瞬間はやってくる。
それは、やりたい仕事でも、できる仕事でも変わらない」
というのが、私の結論です。
やりたい仕事には、理想とのギャップが付きものです。
できる仕事と言っても、結局は、その仕事の全てができる、
というわけではないので、始めてから、できないことも、
当然出てきます。
しかし、私はそんな中で、幸せなことに、
「毎日楽しく仕事をして、幸せだなぁ」と思うようになりました。
そこにいたるまでに大切だったことは、
①やりたくないことも一生懸命に取り組む
②できない仕事を認めて、自己研鑽する
③上記の①②の経験をたくさん積む
の3つでした。
かれこれ、教える仕事に携わって10年が近づいていますが、
それだけやって、やっと、「楽しい!やっていてよかった!」と
思えるようになりました。
「石の上にも3年」と言いますが、倍以上にしてもよいです笑
ただ、もしかしたら、私が途中で、挫折に耐えられなくなり、
この仕事をやめてしまうこともあったかもしれませんでした。
そうならなかったのには理由があり、
①別のジャンルで、よく挫折を味わっていた
②挫折したから辞めることは大罪だという家で育ったため、困難と戦う力がついていた
③自分が大切に人付き合いをしていた人達は、助けてくれた
の3つです。
仕事に就く前の経験と人付き合いに助けてもらえました。
生徒の皆さんには、長い時間をかけて、
困難やできないことと向き合い、そして戦う、
という経験をたくさんしてほしいです。
きっと、仕事に就いてからの宝物になります。
しかし、一人だけで全ての困難と戦うのは不可能です。
だからこそ、誰かに頼って、一緒に乗り切ることと、
頼ることと同じくらい、その誰かを大切にすることを、
頑張ってみてほしいです。
そういう経験を、「仕事に就く前=学生の内」にたくさん
することが、「やりたい仕事」も「できる仕事」も、
成功させて、「楽しいものにする」秘訣です。
それが仮に、やりたくないものだとしても、
いつの間にか、その魅力に気づき、
やりたいものへと変わるかもしれません。
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