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2023年06月22日
桑園小前だより【142】「サンマ」はなぜ「samma」なのか①

こんにちは!
秀英予備校桑園小前校の佐藤です。

この間生徒と話をしていて出てきた話題、「サンマ」はなぜローマ字で書くと「samma」となるのか。
中1になって、ヘボン式ローマ字を習うと、これまでの訓令式とは違う書き方が多くて戸惑う人がいます。

今回はまず、ヘボン式ローマ字とは何なのか、からお話ししたいと思います!

日本にローマ字がやってきたのは中世末以後に来日したキリシタン宣教師たちによってです。
宣教師たちは「日本人にキリスト教を布教するためには日本語がわからないといけない」と考えたため、日本語の発音を彼らの母語であるアルファベットで表記したというのが始まりです。

このような宣教師によるローマ字本は当時の日本の話し言葉がどうなっていたかということを調べる上で非常に重要な史料です。
当時の史料としてはエソポのハブラスというものが挙げられます。
1593年頃に執筆されたと思われる本書ですが、中身を見てみると、意外にも現代の我々と似通った言葉遣いをしているのがわかります。
江戸時代直前にはもう今と似たような話し方をしていたんですね。

そして、ポルトガル式、オランダ式、ドイツ語式、フランス語式等々と続き、1867年にアメリカ人のヘボンが英語式をまとめ、『和英五林集成』という本を刊行し、ヘボン式というつづり方を確立しました。
このようにローマ字とは当初、様々な国の発音に基づいて日本語を表記しようとした方法だったわけです。

その後、1937年に内閣訓令によって、日本語の規則体系に基づいてつづり方を新たに定めました。それが訓令式です。

このことから、ヘボン式ローマ字は音韻(発音や発声)的に正確さを求めたもので、訓令式ローマ字は運用面を考え、規則的に表記したものということが出来ます。

さて、まずはローマ字の基本からご紹介しました。
次回は本題『「サンマ」はなぜ「samma」なのか』についてご紹介します!
お楽しみ!

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