映像授業教師ブログ

どうも！社会担当の生川です！

今日は「為替相場」について考えましょう。
ニュースでも「円安ドル高」や「円高ドル安」という
言葉、聞いたことがありますよね。
もちろん、社会の経済分野のテストでも
よく出題される単元です。
一度ここでしっかり理解しておきましょう！

まず、基本中の基本から。
①「為替相場」って？？

「為替相場」とは
貿易などにおける自国の通貨と外国の通貨との
交換比率のこと。
例えば、日本とアメリカだと
『アメリカの１ドルが日本円でいくらになるのか』
と考えるのがよいでしょう。
これは、1ドル＝100円のときもあれば
1ドル＝120円のときもあり
常に変動しています。

昔は、「固定相場制」といって
交換比率が固定されていましたが
現在は、需要と供給の関係で変動する
「変動為替相場」をとっています。

つづいて
②「円安」「円高」って？？
「円安」は、円の価値が下がること
「円高」は、円の価値が上がること

数字を使って考えましょう。
例えば、1ドル＝100円だったのが
120円になったとしましょう。これが「円安」。

はい！ここで注意！
100円が120円になると、数字が増えているので
「円高？」と思ってしまいそうですが、「円安」です。
それまで、１ドルと100円を交換していたのに
「120円でなければ交換できない」となると、それは
「ドルの価値が上がり、円の価値が下がった」ことに
なります。だから「円安」です。

「円高」はその逆。
１ドル＝100円だったのが80円になると「円高」。
それまで、１ドルと100円を交換していたのに
「80円で交換できる」となると、それは
「ドルの価値が下がり、円の価値が上がった」ことを
意味します。

そして、ついに…
③「円安」「円高」の影響は？？
学校のテストでよく出題されるのは、ここから！
為替相場の変動は、主に貿易に影響を与えます。

例えば、１台120万円の日本車をアメリカへ
輸出するとしましょう。
※近くにメモ用紙を用意してみてください！

1ドル＝100円だと、この日本車は
アメリカではいくらでしょうか？
↓
↓
↓　★ヒント… 1ドル：100円＝？ドル：120万円
↓
↓
12,000ドルですね。

では、もし１ドル＝120円に変わると
日本車はアメリカではいくらになるでしょう？
↓
↓
↓　★ヒント… １ドル：120円＝？ドル：120万円
↓
↓
10,000ドルです。

つまり、「円安」になると
アメリカでの価格が2,000ドル下がりますね。
アメリカ人にとっては日本車を買うチャンス！
よって、この場合、日本車はたくさん売れて
輸出量が増えます。

逆も考えてみましょう。1ドル＝100円が
1ドル＝80円に変わると
日本車はアメリカではいくらになるでしょう？
↓
↓
↓　★ヒント… １ドル：80円＝？ドル：120万円
↓
↓
15,000ドルです。

つまり、「円高」になると
アメリカでの価格が3,000ドル上がりますね。
アメリカ人は日本車を買うのを控えるでしょう…。
よって、この場合、日本車はあまり売れず
輸出量が減ります。

まとめると…
「円安」になると、輸出に「有利」
「円高」になると、輸出に「不利」　
となるわけですね。

ちなみに、輸入については「有利」「不利」が
逆に変わります。
今回、詳しい説明は割愛しますが
みなさんの生活に関わることで言えば
「円高」の時に海外のものを買うとお得です。
ぜひ、覚えておいてください。

では、、今日はここまで。

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