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  • 対面授業 高校生

2022年05月14日
たまには国語科らしいことを

 ごきげんよう。国語科の木下です。表題の通り「たまには国語科らしいことを」ということで、間違って使われがちな言葉をいくつかご紹介します。
 まずは「微妙」。よく「良くも悪くもない」という雰囲気で使われがちですが本来は「何と言えない美しさや奥深さがある」という褒める言葉です。「微妙だね」と言われたらポジティブに受け取りましょう。
 次は「役不足」。「自分には成し遂げる力量がない」というように使われがちですが本来は「自分の力量なら簡単に成し遂げられる」という意味です。仕事や役割を振られたときに「私には役不足です」と言われたら「そんなもの楽勝っすよ」ということになりますから断るときに使ってはいけません。
 また「失笑」。「笑ってしまうほど呆れる」ではなくて「こらえきれなくて噴き出して笑ってしまう」という意味が正しいので「失笑された」というのは、ちゃんとウケたということです。(^o^)
 最後に「煮詰まる」。仕事や勉強が思うように進まず「煮詰まった…(ノД`)・゜・。」などということがあろうかと思いますがこれも間違いです。本来は「結論が出る状態」という意味で、ゴールは目の前!ということになります。
 ただ、言葉というものは時間や世代と共にその意味や使い方が変わってもおかしくないいわば生き物のようなものです。例えば「爆笑」。本来は大勢が大声でどっと笑うことだったのですが、現在は一人でも大笑いするときに使われます。問題として問われたとき以外は神経質にならなくてもいいのかもしれませんね。
 このように日常の使われ方と本来の意味が違う言葉は数多くあります。そこで現代文のお勉強の手始めにお勧めするのが「国語辞典を使おう」です。よく「文章の流れ」などと言いますがじつは「流れ」以前に文章中の「言葉(単語)」の意味を間違えているケースが多いのです。教科書からで結構です。ふと気になる言葉や文字を見かけたらぜひ国語辞典を使ってみてください。即効性はいまいちですが持続すればかなり効果があるはずです。言葉の知識が広がると表現力が広がって記述の答案の見栄えをよくすることもできますし選択肢の正誤判定にも役立ちますよ。定期テストの勉強からお試しあれ。
では今回はここまで。ごきげんよう。

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