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  • 対面授業 高校生

2021年07月16日
「文章を読むのは時間の無駄だ」と思っていました

みなさん、こんにちは。国語担当の永田です。好きな季節は夏です。

もうずいぶん昔ですが、中学3年生の時に秀英の夏期講習に通っていました。

国語が一番苦手でした。夏は色々な楽しみがあり、しかも一回しかないその貴重な時間を、文章を読むことに費やすなんて時間の無駄であると思っていました。

そんな私が、国語の講師を縁故のある秀英で務めることになるとは、人生とは不可解ですね。


国語が嫌いだった私がなぜ国語を好きになっていったのか、そこには国語が嫌いな人が好きになるためのヒントがあるような気がしてなりません。

しかし、それはよく覚えていません。ただ、国語という科目は、緊張している教室の中でも、問題を解くという目的を忘れさせ、文章そのものに思わぬ感動や、発見を秘めている…それが関係しているように思います。

みなさんにもありませんか。問題文だから仕方なく読んでいる小説に小さな感動を覚え、「問題を解いてるだっけ」と我に返る瞬間。
もっと簡単な言葉で言えよとツッコミたくなる説明文のはずが、「自分の悩みは言葉にするとこういうことになるんだ」と思わず納得してしまう瞬間とか…

例えば、夏期講習で説明する説明文を挙げてみると、テーマは個性と創作の関係についてです。趣旨を要約すると、何もないところから何かを生み出すのが個性である、というわけではない。既にあるもの(経験や知識や感情)を組み合わせて新しいものを生み出すこと、これが本当の個性である。(これは私の好きなドラえもんの作者、藤子F不二夫も同様のことを言っています)

テーマは個性ですが、言い換えればアイデアの出し方へのヒントであるともいえます。

もし小説や脚本やYouTubeの動画制作など、将来創作をしたいという人にとって、問題を解くということ以上に、意味のある話になるような気がします。(もちろん、創作以外の様々な場でアイデアは求められるという意味では多くの人に関係あるテーマですね)

問題を解くだけで終わってしまえば国語は面白くありません。これからみなさんは、たくさんの文章に出会うでしょう。そのたびに、なにかそこから、その時の自分の状況に符合するテーマやヒントを得られれば、いずれあなたも、気づいたら国語の講師になっているかもしれません。

夏期講習を通じて、国語を好きになってもらえる人が少しでも増えたらうれしいなと思います。

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