こんにちは!
秀英予備校桑園小前校の佐藤です。
前回は問題集と参考書の違いについてご紹介しました。
参考書とは「よく出る問題の解き方辞典」でしたね。
それに関して、本来の意味での「辞典」。
皆さんは使っているでしょうか?
桑園小前校に来ている生徒の皆さんは
私がよく「辞書で調べてごらん」と言っているのを耳にしたことがあると思います。
「このインターネットが遍在している現代で紙の辞書なんてロートルな」
と思われるかもしれません。
……私も字面だけを見ると、そう思います。
「辞書ってどこに書いてあるか探すのも大変だし、重いし、面倒だし……。
ネットで調べれば、知りたい情報が一発じゃん!」
確かに……!
と、何かを調べるのには便利な世の中になりました。
しかし、それは【覚える】ことに寄与しているのでしょうか?
インターネットには様々なページがあり、どれもこれも様々な論を展開しています。
逆に何か特定のことに関してピックアップしていくと、どれもこれも似たような内容を紹介していたりします。
さて、皆さんは何度も同じウェブページを開いたことはありますか?
またはそのような印象はありますか?
何を検索しましたか?
インターネットだと、調べた内容の公開位置は常に変動します。
人間にとって、
変化するということは記憶を阻害する要因になるんです。
対して紙辞書だと、変動はありません。
一度調べた用語は、次に開いても必ずそのページにあります。
固定化というのは、記憶・暗記において非常に有益です。
何度も何度も同じ単語を調べれば、人間は紙辞書を使うという「面倒な作業」を嫌って、
【暗記する】ようになるんです。
辞書で覚えるほど引いた単語・用語は問題や日常生活において、よく出会うものなのに、
【自分は覚えられていなかった重要単元】だったということができますし、
逆にまったく開いたことがないページは
【自分がすでに覚えているか、覚える必要のない単元】と考えることが出来ます。
辞書というものはこのように、勉強をしようと思う人に「効率化」という恩恵を与えてくれるものです。
これが私が紙辞書を使う理由です。
今の時代、電子辞書・インターネットなど便利なものがたくさんありますが、勉強を効率的にやっていきたい場合には、紙の辞書を使ってみるのもアリだと思います。