映像授業教師ブログ

こんにちは。　近藤です。

今回は、中2理科の電流の単元についてになります。

学習を進めていくと、
電流の向きは＋極から－極、
電子の移動の向きは－極から＋極と習います。

ここで？？と思いませんか？
向きが逆になっています。

これはなぜ逆になったかというと、
電子の発見より先に電流の向きを決めてしまったからです。

電流は「電」気の「流」れです。
昔、電気の正体は不明でしたが、電気が流れていることが
分かりました。そこで電流の向きは＋極から－極と
決めました。
それから約100年後、電子が発見され、電気の正体は
電子と分かりました。

電子は－の電気を持っているので、
＋極とは引き合い、－極とは反発するので、
－極から＋極に移動します。

ここで電流の向きも－極から＋極にすればよかったのですが、
すでに電流の向きは＋極から－極という考えが広まって
しまったため、また不都合がなかったため、
そのまま電流の向きは＋極から－極になりました。

このような経緯で、電流の向きと電子の移動の向きが
逆になってしまいました。

歴史があり、なかなかおもしろいですね。



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