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2024年11月21日
【407】アメリカ大統領はどうやって決まる? ~秀英iD予備校映像教師ブログ~

こんにちは!
社会担当の生川です!

アメリカでは、11月5日(火)に大統領選挙が行われ
ドナルド・トランプが当選しました🌸

来年の1月20日(月)、正式に大統領に就任し
4年間の任務を務めることになります。
(大統領選挙は、夏季オリンピックが行われる年
と同じ年に実施されます!)

アメリカは共和党と民主党の二大政党制。
“共和党vs民主党”という構図はなんとなく
分かるけどどういう流れで大統領は決まるの?
というみなさんに、
今日は分かりやすく紹介します!

まず、大まかな流れはこちら↓↓↓

~2023年 候補者の出馬表明 …①
👇
2024年1月~ 予備選・党員集会 …②
👇
7~8月 党全国大会 …③
👇
11月 本選挙 …④

①候補者の出馬表明
民主党と共和党からそれぞれ
「大統領になりたい!」という人が立候補します。
しかし、有権者が候補者に直接投票するのではなく
まずは、各党が指名候補を絞り込んでいきます。
つまり、民主党と共和党がそれぞれ
「党としての候補者」を決めないといけません。
その1人の候補者に絞る過程が、次の②と③です。

②予備選・党員集会
最終的に、民主党と共和党の候補者を誰にするかを
決めるのは③の「党全国大会」で、
その時投票するのは「代議員」と呼ばれる
一般党員の代表にあたる人々。
その「代議員」を選ぶのが「予備選・党員集会」です。

「代議員」はどの候補者を支持するかを事前に表明
しているので、党員らは間接的に候補者を選ぶこと
になります。

    選ぶ      選ぶ
党員 ➡➡➡ 代議員 ➡➡➡ 候補者
  【予備選】    【党全国大会】   
  【党員集会】


「予備選」は、党員らが投票所に足を運んで
投票するので、一般的な選挙に近いですね。
「党員集会」は、党員の議論で決めるものです。
どちらの方法で代議員を選ぶか、そして
党員集会であればどういう方法で実施するかは
それぞれの州や地域に任されています。

③党全国大会
全ての州で代議員が決定すれば
今度はその代議員が投票して、党の候補者を
1名に絞っていきます。

厳密に言うと…
この場合も、代議員がどの候補者を支持するのかが
事前に分かっているので
ある候補者は、過半数の代議員を獲得する
(過半数の代議員が自分を支持する)見通しが
強まった段階で勝利宣言を行うことが多いです。
反対に、「これは勝算がないぞ」と判断した
候補者が党全国大会の前に撤退する場合もあります。

ともあれ、今度は「予備選」「党員集会」を
勝ち抜いた民主党と共和党の
代表同士で一騎打ちが始まります!

みなさんもご存じの通り、今回の大統領選は
民主党カマラ・ハリス
共和党ドナルド・トランプの戦いとなりました!  

④本選挙
今度は、有権者が大統領になってほしい候補者に
投票します…が、この「本選挙」も間接選挙。
有権者は、候補者に投票する「選挙人」を選びます。

     選ぶ      選ぶ
有権者 ➡➡➡ 選挙人 ➡➡➡ 候補者
   
まず、538名の選挙人が50州と首都ワシントンに
人口に応じて割り振られます。

例えば、今回の大統領選だと
<州名>    <選挙人の数>
カリフォルニア州  54人
テキサス州     40人
フロリダ州     30人
ニューヨーク州   28人
コロラド州      10人
ケンタッキー州    8人
首都ワシントン    3人
  などです。

そして、民主党・共和党 それぞれの党は
割り当てられた数の選挙人をそろえて
各州でどちらの選挙人が多く選ばれるかを競います。
(当選に必要な得票数は270!)

例えば、今回の選挙結果でいうと…
カリフォルニア州(選挙人54人)
民主党…58.5%🌸 ➡選挙人54人 獲得!
共和党…38.6%
テキサス州(選挙人40人)
民主党…42.4%
共和党…56.3%🌸 ➡選挙人40人 獲得!
フロリダ州(選挙人30人)
民主党…43%
共和党…56.1%🌸 ➡選挙人30人 獲得!
…という仕組みです。

ちなみに、これを「勝者総取り方式」といいます。
選挙人が多い州で勝利することが重要なんですね!

ただし、ネブラスカ州とメーン州の2州は例外で
選挙の結果に応じて選挙人票が割り当てられます。

こちらも、今回の結果でいうと…
ネブラスカ州は、選挙人5人で
民主党は1人、共和党は4人を獲得しました。
メーン州は、選挙人4人で
民主党は3人、共和党は1人を獲得しました。

民主党は都市部で、共和党は農村部で強いため
もちろん、投票前から結果が分かる州もあります。
…ということは、勝敗を決めるのは
民主党と共和党の支持率が拮抗する「接戦州」。
接戦州は、選挙のたびに勝利する党が変わるので
毎回注目されていますが、今回の選挙では
共和党がすべての激戦区で勝利しました。

さて、今回の結果をまとめると…
   <州名>  (選挙人)【民主党】【共和党】
カリフォルニア州 (54人)   54
テキサス州    (40人)        40
フロリダ州    (30人)        30
ニューヨーク州  (28人)   28
コロラド州    (10人)   10
ケンタッキー州  ( 8人)         8
首都ワシントン  ( 3人)   3
(省略)
ネブラスカ州   ( 5人)    1     4   
メーン州     ( 4人)   3     1    
合計        538人   226   312

民主党の合計獲得選挙人=226人
共和党の合計獲得選挙人=312人 という結果から
共和党の候補者である
ドナルド・トランプが大統領に決定しました。

現在は、正式に就任するまでの「移行期間」で
その間に、組閣作業を進め、新政権発足に向けて
準備をしていきます。



いかがでしたか?
今回は、大統領選の流れを実際の結果も交えて
紹介しました。

アメリカで大統領が退任した後に返り咲いたのは
132年ぶり2人目。
2期目のトランプ政権がどうなっていくのか
要注目です!



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