映像授業教師ブログ

こんにちは、国語担当の広田です。
今日は「重箱読み」「湯桶読み」についてです。

まず本題に入る前に、漢字の音読み訓読み についておさらいしておきましょう。

こちらを読んでね！
→ 〈音読みと訓読みの見分け方〉


重箱読み、湯桶読み というのは、熟語の読み方のことです。
漢字には音読み ・訓読み がありますよね。
一般的には熟語は音読みどうし、訓読みどうし で読むのですが、
例）盛大（セイダイ）…音読み＋音読み
　　品物（しなもの）…訓読み＋訓読み

中には音読み と訓読み が組み合わさった読み方をするものもあります。

「重箱」は「ジュウばこ」と読み、
「ジュウ」は音読み、「ばこ（はこ）」は訓読み になっています。
（「ジュウ」と聞いても何かわかりませんから音読み。「ばこ（はこ）」はわかるので訓読み。）
このように「音読み＋訓読み」の組み合わせで読むものを「重箱読み」と言います。

「湯桶」は「ゆトウ」と読み、
「ゆ」は訓読み、「トウ」は音読み になっています。
（「ゆ」は意味がわかるので訓読み。「トウ」は意味が分からないので音読み。）
このように「訓読み＋音読み」の組み合わせで読むものを「湯桶読み」と言います。

では、実際に問題を解いてみましょう。
①素足
これはどうでしょう。すあし、と読みますよね。
「ス」と言われても何のことかわからないのでこれは音読み。
※訓読みでは「もと」などと読みます。
「あし」は意味が分かりますよね。これは訓読み。
※音読みでは「ソク」などと読みます。
というわけで、
「スあし」…音読み＋訓読みパターン、重箱読み です。

②見本
これはどうでしょうか。みほん、と読みますね。
「み-る」で意味が分かるので「み」は訓読み。
※音読みでは「ケン」などと読みます。
「ホン」は意味が分かるから訓読み？と思った人がいるかもしれませんが、
読みの最後に「ン」がありますね。実は音読み です。
※訓読みでは「もと」と読みます。
というわけで、
「みホン」…訓読み＋音読みパターン、湯桶読み です。

どうでしたか？
漢字の音読み訓読み の知識を使って、
重箱読み、湯桶読み を見分けられるようにしましょう！




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